114、情報共有
3人は訓練場に戻ってきたのだが、マトラの気配はない。
「マトラさん、大丈夫かな……?」
ケルン一等兵の不安そうな声が聞こえるそんな中、ナナサカとリダの目の前にはリザルト画面が表示される。
そんな中、ナナサカの視界を引きつけていたのは、獲得兵器一覧にあった、輸送船の中で見つけた???の存在だった。
ナナサカは今回装備箱をゲットしていないが、リダがゲットしていた為、???以外の装備も入手している。
そんな中、戦場歩兵以外の兵器も手に入れているのだが、それらは詳細は分からないが、プラズマランチャーだったり、タレット兵器だったりと大まかな兵器の分類はわかるようになっている。
それなのに???だけは全てが???だった、最低限わかるのは外見が色が一色だけのルービックキューブということだけだ。
「……うーん、わからない、なあリダ、取り敢えず全てがハテナハテナハテナの謎の兵器とデスペナルティの情報、どっち先に共有したい?」
「……まずは色々と想定出来るデスペナルティから」
ナナサカな言葉にリダは眉間を寄せつつも、まずは想像できるデスペナルティに関しての情報共有を希望する。
そしてナナサカは瀕死中に見た死亡時のデメリットをリダにだけ聞こえるように教える。
NPCのケルン一等兵に聞かれても返答に困るし、聞かせない方がいいというナナサカの判断だった。
「NPC関連はやっぱりあるか、というか、兵器の完全ロスト込みとか随分とデメリットでかくなってるな……NPCと絡んでいるからか?」
「普通のデスペナルティて、装備のロストだけだっけ?」
「まあそうだな、そもそもロストしても、課金かゲーム内通貨で取り戻せる範疇だし、完全ロストは死亡してそのまま取り戻さず、出撃しない限りは完全ロストは発生しない、それなのに死亡だけで完全ロストは重くなってるんだよデスペナルティが」
「まあ、それならそれで死ななければ良いだけの話だな、死ななきゃ安いというやつだな」
ナナサカは特に問題ないなと軽く言うが、リダはその気楽さに呆れる。
「瀕死になっててよく言うよ、さっきの瀕死、俺じゃなきゃ蘇生出来なかったからな」
「分かってる、リダなら行けると思って、あんな無茶な移動したんだよ」
巨大怪獣と防衛対象になった鹵獲した輸送船までの距離は常人が走ったら2分以上かかる距離だが、ナナサカの瀕死後も転がるような移動やリダの全部ダッシュのおかげで比較的早くに蘇生が通った。
「次リダが瀕死になったら、縮地消音歩ですぐ駆けつけるからな」
「そんな状況でお前が瀕死になっていない可能性の方が高いから期待はしないといいか、そんな状況は作らないさ」
「まあ、それもそうか、ゲームの世界でお前が倒れる状況て基本詰みか、たまに俺が敵の斬り放題を楽しんで、なんとかなるの2択で、7割で詰みくらいの確率だからな」
リダは守りが得意な為、ナナサカより先に倒れる事は少ない。
故に2人の感覚的にリダが倒れる状況はヤバいというのは共通認識だった。
「うう、ナナサカ師範、リーダー少将、そのそろそろ秘密の会話終わりましたか?」
「と、すまないな、ケルン一等兵……秘密会話はここで終わりだ、次は鹵獲した輸送船から俺が手に入れてきた謎の兵器の話をするか」
ナナサカはそう言って、???を取り出す、今いる場所が訓練場の為、取り出すことが出来た。
ナナサカの手の中に銀色に光るルービックキューブが現れる。
「それが内容が全く分からない兵器か?」
「うう、なんか怖いです」
怪訝そうな目でルービックキューブを見るリダと本能的な感覚で怖い物と認識するケルン一等兵。
「そういうのはマトラさんに見せた方がいいと思います、少なくとも科学者ですし、調べてくれるはずです」
ケルン一等兵が真っ当な事を言う、実際プレイヤーであるリダやただの一等兵のケルンより、マトラに見せた方が謎の兵器の正体が掴めるだろう。
「でもまだ帰って来ないよな、だから実戦で確かめよう……リダ、力を貸して☆」
「……すっっっげーー貸したくない! というか的召喚しろよ、システムいじれば出来るだろ!?」
「でもほら、リダなら防げるだろ?」
「やめろその絶対的な信頼、未知の攻撃とお前の攻撃は色々とわけ違うからな!?」
嫌がるリダ、しかしナナサカの目にはゴリ押せば行けると判断した。
「お願い! お前にしか頼めないんだ!!」
「……ああ、わかったよ、後でデザート系は奢れよ!」
リダ、早めに折れた。




