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剣豪カクザントウ!〜フルダイブ型VRゲームの地球防衛〜  作者: リーフランス


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112/125

112、決死飛翔

「かは!?」


 ナナサカは把握しきれてなかった、ヘリコプターの爆発に飲み込まれて吹き飛ぶ。

 しかしナナサカのHPバーは尽きなかった。


 不屈の効果で1だけ残ったのだった。


「空歩!」


 ナナサカは咄嗟の判断でりだの元へ向かう。

 リダ達は巨大生物から鹵獲した輸送船を守っている、そして巨大生物は巨大怪獣と違って数が多い、つまり装備箱だけじゃなくて回復箱が落ちている可能性が高い。


「くう、ほ!」


 しかし、最大4回しか使えない空歩だけでリダの元へ向かうには距離が遠すぎるのと……高度が高すぎた。


 落下スピードがそれ相応に出ている状態で空歩をすると、空歩を使った足にその落下スピードの衝撃が足に来て、ダメージを受けてしまう。


 今足にダメージを負えば確定でHPバーが尽きてしまう。


「リダ、蘇生の準備を頼む、空歩!」

「はあ!? いや、わかった! ケルン一等兵、アラームバトルタワーを立てるから、タワーから少し離れて戦ってくれ!」

「わかりました!」


 リダは驚くが、すぐにナナサカの意図を把握して、ナナサカの元へ向かいつつも、巨大生物に砲弾を降らせるビーコンを引っ付けて駆除していく。


「空歩!」


 最後の空歩を使い終わるナナサカ、地上まで約50メートル、横に飛びつつ落ちているので、どれだけ綺麗に着地しても、ダメージは発生するのはナナサカのバトルセンスが理解していた。


 ナナサカは最後の空歩の際、身体を捻り、横になる。

 地面に落ちたあとも地面の上を転がり、少しでもリダに近付く為だった。

 そして、ナナサカは地面に着地、いや激突する。


「かは!?」


 HPバーが完全に尽きてナナサカは身体を操作する自由を失う、身体が回転して、視界が回転する中、目の前にシステム画面があられる、システム画面も共に回転してくれているので、ナナサカは読むことが出来た。


『瀕死中

 2分以内に蘇生してもらわないと、死亡します。』


 ナナサカは初出撃の事を思い出す、あの時は自己蘇生の選択肢があったのに今はないのだ。


 つまり今のナナサカはリダに蘇生されない限り詰みだ。


 なんか出来ないかなと動こうとすると手は動いて居ないのに、システム画面に触れることが出来た。


「なんか手が幽体離脱みたいになってないか?」


 何か出来ないか、瀕死中のシステム画面に触れていると、瀕死中のシステム画面が横に動き、別のシステムメッセージがあらわれる。


『死亡時のデメリット

 妖刀完全ロスト

 ???完全ロスト

 エアバイクスカイジエンド完全ロスト

 ミサイルレインロスト

 特殊NPCケルンの好感度リセット、復活後接触不可。

 特殊NPCマトラの好感度リセット、復活後接触不可。

 特殊ミッション消失』


 つらつらと流れるデメリットに、ナナサカはゲーム内で出るはずのない冷や汗が体内から吹き出すのを感じる、ナナサカはすぐにそれぞれの意味を考える。


 まずは装備の完全ロスト、しかし捨てた筈のミサイルレインのみ完全ロストではなくロストになっている、そこでナナサカは軍の本拠地で少量の現実のお金か多額のゲーム内マネーを払えば失った装備を取り戻せる設備を思い出す。


 ナナサカはミサイルレインだけお金で取り戻せるけど、他は不可能だと理解する、そうじゃなきゃわざわざ完全ロストとロストを分けないで表記しないだろう。


 そしてNPC関連、ケルン一等兵と研究者マトラの好感度がリセットされて、接触出来なくなってしまうという最悪のデメリット。


 そして特殊ミッションの消失は今やっているミッションが受けられなくなるということだろう、成功した所で死亡デメリットからして、死んでリダだけでクリアしても、自分は恩恵を受けられないだろうとナナサカは理解する。


 想像以上にヤバいなとナナサカは思っていると、回転して地面を転がっていた身体は止まり、身動き出来なくなる。


 瀕死になって30秒経過した、ナナサカの内心に若干の不安が芽生えた時、ナナサカのHPバーが半分で復活した。


「リダ、マジでファインプレー」

「それほどでもない」


 リダに差し伸ばされた手を掴み、ナナサカは立ち上がった。

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