102、ケルン一等兵と螺旋翼機
「まじか、リダどうする? ケルン一等兵にヘリコプターの中で戦って貰うか?」
「うーーん……きついな」
ナナサカはリダに問いかけると、リダの返事は鈍い物だった。
「キツいのか?」
「ああ、ナナサカ、俺のRSでミッションで追加情報を手にはいるのは覚えているよな?」
「RS:情報戦の力だったけ? なんかケルン一等兵連れて行く際に不都合な情報あるのか?」
「ああ、それで仕入れた情報の中に、今回対空攻撃が得意な敵が多めでな、ヘリコプターが撃墜される前提で動かないとキツいんだよ」
リダの言葉にナナサカは一瞬頭にハテナマークが浮かぶが、すぐにリダの言葉の意味に気付いた。
「あ! そうか、人はヘリコプターがとんでいる高さから落下したら命がないか!」
「よかった、人の常識は失ってなかったか、ナナサカは空歩でなんとか出来るし、俺もまあ頑張れば、受け身でダメージを大幅カットできるが、ケルン一等兵はそういう訳にはいかないだろ?」
「ヘリコプターが飛ぶ高度から落ちたら受け身でどうにかなる次元じゃないと思うんですけど」
「ま、まあ、俺はナナサカに嫌ほど扱かれたから……」
リダの言葉にマトラが突っ込む、するとリダは気不味そうに自分は問題ない理由を口にする。
「ともかく、今回ケルン一等兵をヘリコプターに乗せるのは危険だし、かといって1人で地上戦させる訳には行かないだろ、一騎当千出来るナナサカじゃないんだからな」
「うーーん、確かに」
「えっと、足手まといになるなら、諦めます……」
顔にやっぱり足手まといになってしまうかと書いてありそうな位に落ち込むケルン一等兵にナナサカは口を開く
「いや、別にそれなら俺が単体で輸送船までかっ飛んで、ケルン一等兵はリダと共に地上に投下された巨大生物達を殲滅すればいい」
「へ!? ナナサカ師範1人で輸送船まで行けるんですか!?」
「一応手段はある、ケルン一等兵もある程度実戦に出ないと成長しないだろ、リダ任せていいか?」
「任せてて……そもそも手段て…………あれか、まあナナサカがそこまで言うならその案で良いけど……瀕死になるなよ」
リダの言葉にナナサカは頷きつつ、装備画面を開き、指で操作して特殊兵器枠をあるものに変更する。
リダも装備を変更していた、ケルン一等兵を連れて行く前提の装備にしたのだろう。
「じゃあ、ケルン一等兵、作戦中はリダと共に行動してくれ、今回の作戦で接歩辺りを上手く使いこなして生き残ってくれ、俺はやる事やったら合流するからな」
「……ありがとうございます! ナナサカ師範! リダ少将、よろしくお願いします!」
「ああ、少なからず命をかけて戦うことにな?から気を引き締めていけ、ナナサカ、準備はいいか?」
「ああ、妖刀も輸送船まで行く為の手段も装備した、何時でも行けるぜ」
リダの確認に返答すると、マトラが声をかけてくる。
「まさかケルン一等兵も行くとはね……まあ、リダ様が居るなら問題ないかな、気を付けてね?」
「ご心配おかけしますが、生きて帰ります!」
マトラの言葉にケルン一等兵が返答した後、リダがケルン一等兵を連れて行くかの選択肢のYESを押して、そして出撃する為のボタンを押すのだった。
3人は山岳地帯にワープする、ナナサカは降り立ってすぐに辺りを見渡す。
すると目標の輸送船をすぐに見つけることが出来た。
「あれが目標の輸送船か? 前見たのと比べたら随分とでかくなってないか?」
「まあ、個体差的なやつだろう、それよりも本当にあれを使う気か? 一応ヘリコプター要請出来るからお前がヘリコプター操作して、単身で乗り込むという方法もあるが」
リダがヘリコプターを呼ぶ為の発煙筒を手に、ナナサカに提案する。
「……ヘリコプターは俺が運転出来る代物なのか?」
「出来るだろうけど、取りつく前に撃墜される可能性半々位?」
「それならこれを使うわ」
ナナサカが特殊兵器を呼び出す為の発煙筒を地面に転がす、すると煙を発して現れたのは、エアバイク、スカイジエンドカスタムだった。




