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誤算!

なんか自分的には、割と早く書けた気がする!!…きがする!!

「さーて、第2ラウンドと行こーかな」

「ガガガギギギギギガガアアアア!!」


 ふっふーん!ガバナンくんが相手してたアリさんも、わたしがちゃちゃっと片付けたもんね!でもまあ、あのままガバナンくんに任せても良かったかもしれないね。2体ともほぼほぼ虫の息だったからね。…あ、今の虫の息はね、別にダジャレじゃないからね。ほんとだよ。


 そーゆー訳で、いよいよ将軍様退治だね。残りのHPは大体7割ってところかな。賢者くんはこっちを無視して、クリムゾンちゃんたちに集中してるね。まあね、わたし達を倒すためにこっちに集中して、横から遠距離攻撃を食らったら目も当てられないしね。そうなっちゃうよね。


 正直、将軍様はかなり頑丈で力も強いけどそれだけなんだよね。動きも対応できる速さだし、頑丈さも力の強さも赤クマのほうが上だったし。まあ、赤クマに今勝てるかって言われたら、無理なんだけど。あのとき勝てたのは、赤クマとボス犬が戦った漁夫の利をかっさらったからだしね。ボス犬にも間違いなく勝てないし。むしろ、あのとき逃げに徹してたのに5分で殺されかけたからね。


 そういうわけで、将軍様が赤クマより弱いって言っても油断はできないね。力が強いから、いいのをもらったらそれこそお陀仏かもだしね。でも、今回はわたし一人じゃないからね。ガバナンくんとベルちゃんにユニちゃんもいるからね。その代わりクロちゃんがこっちにいないけど。まあ、きっとなんとかなるよ。


「『ウインドボール』!ついでにていっ!とね」

「ガガ!」

「『スティング』!」

「喰らえオラァ!!」

「ギギギャガガ!!」

「キュウ!」


 よーし!わたしの魔法で動きが止まった将軍様に、みんなの攻撃がどんどん決まっていくね。また動き出した将軍様にユニちゃんの目くらましも決まったし、いいかんじ!

 

 わたしの杖も、かなりいいカンジにできてるね。叩いたり突いたり、結構乱暴な使い方してるけど、耐久値もそこまで減ってないし、叩いても結構ダメージあるよね。それに魔法も、前の杖より威力出てるね。後で天夏ちゃんに、もっかいちゃんとお礼言っとかないとね。

 

 ふーむ、このままいけば、割とあっさり将軍様を倒せそうだけど……なんか忘れてる気がするなー…。なんだっけ?

 

 

 

 

「『ウインドボール』!…お、やったぁ!」

「ギッギッ…」


 アタシが放った魔法が、また1体のアリを倒した。これで今日3体目なんだけど!ついにアタシの魔法の才能が目覚めちゃった!?…うん、知ってる。たまたまだって。もっというと、体力の大半はくりむーが削ったものだって言うこともね!


 ともかく、これでウィザードたちは全滅。まさかここまでアヤの作戦がうまくハマるとはね。戦闘以外じゃ見てて危なっかしいけど、いざ戦闘になったら、ものすごい頼りになるな。欠点は戦闘中でもマイペースなところかな。基準がアヤ自身だからね。ついていくのが大変。


「ゴゴゴゴギイイイィィイイイイ!!!!」

「せからしか!」


 吠えるセージをくりむーが一喝。それと同時に放った矢が、セージの甲殻の隙間に吸い込まれる。セージは雄叫びをやめて固まっちゃった。


 うおー…すげー。ほんとにセージを黙らせちゃったよ。やっぱくりむースゴイな。マジ憧れる。強くて、かわいくて、かっこよくて、スタイルよくて、性格もいい。そんなくりむーが頑張ってるところを見てると、勇気をもらえる。アタシも頑張ろうって。だから、


「『ウインドボール』!」

「ゴゴゴガ!」


 こんなところで足手まといになんてなってらんない!魔法をくりむーの矢が刺さってる場所を目印に叩き込む。狙いはバッチリで、多めに減ったセージのHPがそれを証明してる。


…もしかして、アタシって足を止めて冷静にやれば結構射撃の才能あるんじゃない?これまでやってきたゲームって、基本アタシ動きながらやってたし、止まってても毎回何かしらテンパってたところがあったから、ここまで落ち着いて撃ててるの初めてかもしんない。


「ギギギゴゴ!!」

「ヤバッ!」

「『スタウト』!!」

「ありがとー!」


 ふいー。危ない危ない。やっぱ油断は禁物だなー。セージが硬直解けてすぐ魔法撃ってきたのはマジビビったけど、エミリーちゃんがバッチリ守ってくれた。うーん、ありがたいけど、エミリーちゃんがアタシにかかりっきりになるのもちょっとね…。やっぱりくりむーがこっちの主戦力で切り札だからさ、できればエミリーちゃんにはそっちを守ってもらって、くりむーが攻撃に集中できるようにして欲しいカモ。ただそうなると、アタシがほぼ戦力として期待できなくなるんだケドね…。……最初から期待はされないような気もするケド!!


「エミリーちゃん!そのままクロちゃんとタヨトさんと一緒にアカリンに付いとくたい!ウチは大丈夫やけん!」

「わ、わかりました!」

「了解!」

「にゃ!」

「くりむー!?」


 ちょちょちょ…流石にそれはどうかと思うんだけど…、だってここは明らかに役に立たないアタシよりもくりむーを守って戦う場面のハズ「アカリン!」…ふえ!?


「期待して…よかっちゃろ?」

「くりむー…うん!任せて!!」


 あーもう!何弱気になってんだアタシ!足手まといにならないって今決めたばっかじゃん!いっつも大して役に立ってないけど、今それは関係ない!やれるって言ったからにはやる!だってくりむーが信じてくれてるんだから!うぅ…嬉しくてちょっと泣きそう。


「エミリーちゃん、クロちゃん、タヨトさん、守りは任せるから。」

「「「はい(にゃあ)!」」」


 みんなでセージを倒す!絶対負けないから!


「『ウインドボール』!!」







「っしゃオラァ!死ねぇ!…ん?」

「ベルさん!一度距離を取って!」

「ガ…ガギギ…」


 ガバナンの声に従って、アリのそばから急いで離れる。今の今までいい感じにアリを攻め立ててたんだが、オレの攻撃をくらったと思ったら、いきなりアリの体が光りだしやがった。なんだ?まさかオレがなんかやっちまったってのか?


「あ!なるほどね〜。うんうん」

「アヤさん、相手の現象に心当たりがあるなら手短に教えていただいてもいいですか!?」

「ん?あれはね、多分呪いだよ。ボス犬に赤クマもそうだったしね」

「呪い!?えっ?ボス犬、赤クマ!?」

「だからてめー知ってたなら言えよ!!」

ふぁっふぇ(だって)ふぃふぁ()ふぉふぉい(思い)ふぁふぃふぁ(出した)んふぁふぉん(んだもん)…」


 またかよコイツ!今思い出したもんじゃねーんだよ!時間もねーから、思わず頬をつねった手を離してアヤに話を聞いたら、森で戦った狼とクマが似たような状態になったらしい。…なんかオレもこの話店で一度聞いた気がするな。あのときは剣のことばっか気にしてたから聞き流してたな。…後で今のは謝っとくか。


「つまり、自分のHPを削りながら、パワーアップするんですね?」

「うむ!あのときはそうだったね。今回も一緒かはわかんないかな。あのときは変化も一瞬で終わってたしね」

「そういえば結構長めに変化してますね。今のうちに攻撃したほうがいいのか?」

「ガガガギギギイイイイィィァァァアアア!!!!!」

「…遅かったみてーだな。」


 ジェネラルがこれまでよりも遥かに大きく吠える。その声に合わせて、ヤツの体が一層まばゆい光を放つ。すると、やつの周りの岩石が、ヤツにくっつき始めた。…いやちげえな。ただの岩石じゃねえ。ありゃナイトの死体だ。


「おおー。なんか強そう。わくわく」

「聞こえてんぞ。」

「うわ、フツーにグロい。」


 イヤ全然ワクワクしねーが?ガバナンの言う通り只々グロい。死んだアリの顔がグラングラン揺れながらこっち見てるしよ。あークソッ!夢に見ちまいそうだ。まあ、それもここでおっ()んじまわなきゃだがな。


「ガガガギギギギ!!!!!」

「チッ、準備完了ってか?」

「ヤバそうな見た目ですね。」

「ふーん、体力減らないんだね。よしよし」

「だから聞こえてんぞコラ!」

ふぃふぁーい(いたーい)

「嫌な誤算ですね。」


 もっぺんアヤの頬をつねりながらジェネラルを見据える。マジ何も良くねーんだが?コイツはバトルジャンキーだからいいかも知らんが、オレはそうじゃねーからな。隣の失言製造機が「しかえし〜」とか言いながらオレの頬を突っついてくるのがウザい。なんでコイツこんなに余裕あるんだよ!


 ジェネラルは、今はこっちの様子をじっと見てやがる。正直、変身して強くなったかどうかよりも、見た目の気持ち悪さが先に立つ。10体のナイト全部を取り込んだみてーで、体のあちこちにアリの顔がくっついてやがる。それに、ナイトの足が体を守る棘みてーに体全体から出てやがるから、さっきまでみてーにどっからでも叩き放題とはいかねーだろうな。しっかしまあ、グロすぎんだろ…


「よーし!準備もできたし、来ないならこっちから行こうかな!」

「あ、オイ!」


 我慢ができなかったみてーで、アヤが飛び出した。せめて簡単な作戦でも立ててからにしたかったがしゃーねえか。止めたって聞くようなやつじゃねえし、どうせアイツは前衛だ。大した問題じゃねえ。


 アヤは、ジェネラルに一直線に向かうと、直前で岩を踏み台に大きく跳び上がった。さっきアカリを抱えてたときほどじゃねえが、それでもかなり大きく跳んだ。空中でオレの打った大剣をアイテムボックスから取り出すと、両手で握って大上段に構えた。あのまま落下の勢いを載せて振り下ろすつもりだな。よっしゃあ!ぶちかませ!!そのキモいやつをなんとかしろォ!!マジで!!






「てーいっ!!」

「ギギギギガ!!!」


 将軍様に向かって、持ち上げた剣を振り下ろす。狙いは頭!かち割ってやるもんね!って思ったんだけど、将軍様が頭にある騎士くんの足を使って剣を受け止めた。あ、やっぱりそれも動かせるんだね。ボス犬が自分の足を無理くり動かしてたのと同じなのかな。


「ガガガガギギギギガガ!!!!」

「うわっとぉ」


 足ごとたたっ斬ろうかなって思ってたけど、将軍様がすごい力で押し返してきたね。うーむ、頑丈さも上がってるし、力も強いね。動かせる手も増えてるし、これ相当強くなってるよね。うむうむ!これは嬉しい誤算だね!


 わたしと将軍様の拮抗は、すぐに崩れた。もともと上から勢いつけて切りかかったのを防がれた時点で、こうなるのはわかってたんだけど…


「あ゛〜」


 重ねられた元騎士アリくんの足を数本切った段階で、わたしがふっ飛ばされたね。剣が真上に弾かれて、洞窟の天井に突き刺さってる。おおー、あの重たい剣をよく吹き飛ばせるね。天井から拾うのが大変そう。


 わたしは後ろの方へ飛ばされたから、空中でくるくるっと回転して、ちゃんと足から着地する。ちょうどベルちゃん達がいるところまで戻ってきたね。ただいま〜。


「ただいま〜。将軍様超強くなってるよ。あはー♪」

「お早いおかえりで。ホントなんで嬉しそうなんだお前。あと剣は絶対回収しろよ。」

「おかえりなさい。この後どうしますか?」

「あの足全部たたっ斬るかへし折るかしたほうがいいかも」


 ガバナンくんが新妻みたいなこと言ってる。わたしは奥さんからそういうセリフ言われたことないけどね。あ、でもわたしは奥さんに言ったことあるよ!チョップされた!2回も!なつかしいね!!


 とりあえず、あの騎士くんの足を全部どうにかしたほうがいいね。ボス犬と同じなら、残しておくととどめを刺すときに邪魔になるからね。あれさえなければ、ただの頑丈で力の強いアリさんだからね。そこまで倒すのは難しくないはず。…まあ、問題は、まだなんとかしなきゃいけない足が50本以上あることなんだけどね。まったく!手間ばかりかかるね!


 よーし!やってやるぞ〜!!足剃りじゃ〜!つるっつるにしてやるもんね!!






「イヤァァァ!!!キモイ!!何アレ!!」

「流石にウチもあれはキッツイばい。」

「うぅ…ゆ、夢に出てきそうです…。」

「うわー、デザインしたやつのセンスを疑う。」

「にゃ!!」


 セージを相手に戦ってたんだけど、いきなりセージが光りだしてさ。それでちょっと様子見てて、離れて戦ってたジェネラルの方もさっきから同じように光ってるなーって思ったら、いきなりジェネラルが生理的に受け付けないカンジの変身をしてた。


 うえー、何あれ。マジキモい。タヨトさんの言うとおり、センスを疑う。変身中はポリゴンで隠れてたけど、変身終わったらなぜか全身丸見えなのも謎。隠して。


 お、アヤが変身したジェネラルに突撃した。いいぞー!!やっちゃえ!バーサーカー(アヤ)!マジで一秒たりともヤツをアタシの視界に入れないでー!…あ、揺れてる首と目があった。最悪。


 えっ、ちょっとまって。アヤがふっ飛ばされてるんだけど。そんな強いの?っていうかあの足動くの!?キモイ!!


「マ、マズイばい!」

「え?」


 どうしたんだろ?くりむーがめっちゃ焦ってる。ここまで一緒に冒険してて初じゃない?アヤがふっ飛ばされたのが、そんなショックだった?


「早くウィザードの死体を回収せんと…!」

「「「…あ!」」」

「にゃっ!!」


 くりむーに言われてアタシもやっと気づいた。セージがジェネラルと同じように光ってるってことは、多分この後に起こることも一緒のハズで……ヤ、ヤバい…。


 くりむーの声を聞いて、クロちゃんがさっと飛び出してウィザードの死体を回収しに向かった。ただホラ、アタシたちって、今まで弓や魔法で戦ってたわけでさ、つまり、何が言いたいかって言うと、アリたちと離れて戦ってたわけで、クロちゃんの足が遅かったとか、そ〜いうコトじゃないんだけど……


「ギギギゴゴゴゴギギギギイイイィィィ!!!!」

「にゃ、にゃあ〜!!」

「「「「イヤアアアァァァァ!!!!」」」」


 サ、サイアク〜!!


補足

わたしは奥さんに言ったことあるよ:「おかえり~♪ごはんにする?おふろにする?それとも、わ・た・あいたー!!」


デザインしたやつのセンスを疑う:茜「AIが学習して自動で作ったやつだから……」←AI作った人

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