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旅は道連れ

三太夫いいキャラしてたわ。これは投稿が遅れるのも仕方がないな!


…ハイ、反省してます。

「ていっ!」

「「「ギギギギギ!!!」」」


 むう、アリさん多い!さっきよりも多いね。結構減らしたはずなんだけど、どんどん湧いてくるからなー。


「クソッ!来るんじゃねえ!お前らも頼む!」

「にゃ!」

「きゅう!」


 クロちゃんとユニちゃんは、ベルちゃんの護衛に付けてるよ。ベルちゃんにはわたしのツルハシも渡したし、クロちゃんたちの魔法はアリさんたちをバッチリ足止めできてるからね。とりあえずは問題なさそうかな。


 そのクロちゃんとユニちゃんの魔法だけど、ふたりとも目眩ましの魔法を使ってるね。ここのアリさんは目がそれなりに見えるみたいで、クロちゃんの魔法であたりを真っ暗にされたり、ユニちゃんの魔法で強い光を出されて目が使い物にならなくなったりで、だいぶ混乱してるね。そうなると、ベルちゃんのツルハシでガンガン掘られたり、わたしに「ていっ!」ってされたりして、どんどんアリさんの死体が増えていくよ。


 ちなみに、進化のときの説明だとクロちゃんが強力な闇魔法を使えるって話だったけど、やっぱりまだ攻撃はできないみたいだね。今の所一つだけ前は使えなかった魔法を使ってて、なんと!目眩ましの魔法が複数の敵にまとめてかかってる!スゴイ!なんか、効果の続く時間も伸びてるみたい。クロちゃんがドヤ顔でそんな感じのことを()()()()。超かわいい!


 ユニちゃんの光魔法は初めて見るけど、やり方は違ってもやっぱり目眩ましなんだね。もしかして従魔が覚える魔法って目眩ましが基本なのかな?まあ、いまの状況だととっても助かるね!さらなるレベルアップが楽しみ!


 そして、何故かここにいたベルちゃんは、結構豪快に戦ってるね。ツルハシをブンブン振り回して、アリさんの殻を無理やり砕いてる。1回当たったくらいだとそこまでのダメージじゃなさそうだけど、目眩ましを食らってる隙に同じところに何発も食らうとアリさんの殻も砕けるみたいだね。それに結構ベルちゃん腕力が強いんじゃないかな?もしかしたらわたしよりもあるかも。


 うーむ。流石に女の子に腕力で負けてるのは男の沽券に関わるのかな?正直わたしには良くわかんないけど、お父さんはそう言ってた。別にどうでもよくない?


「てーい!」

「「ギイヤアア!!!」」


 わたしは、さっきからベルちゃん作の大剣を振り回してアリさんをたたっ斬ってるよ。殻の隙間に刃を入れれば、面白いようにアリさんを両断できるね。やっぱり、武器の重さは正義だね。扱う側に腕力があればだけど。耐久値も全然減らないし、いい感じだね。


 わたしの場合は、腕力が足りてなくて、半分くらい剣にわたしが振り回されてるような形で使ってるよ。まあ、最初はびっくりしたけど、慣れれば思ったように振り回すのはそんな難しいってわけでもないね。この剣は、武器の説明がこんな感じなんだけど、


名称:鉄塊の剣

レア度:D 品質:3 耐久値:600

効果:攻撃力+12、素早さ-3

属性:なし

重量:10


 見てもらうと分かる通り、こないだの剣より攻撃力がだいぶ強いんだよね。その分大きいし重すぎて素早さが下がっちゃうんだけどね。大事なのはこの重量のところで、ステータスのSTRがこれより低いと、使うときに重すぎてそもそも持てなかったり、持てても自分のほうが振り回されたりするみたいだね。だから、わたしの場合はまだまだこの剣には振り回されそう。物理的に。


 そんな事を考えてる間に、


「コイツでっ!最後!オラァ!」

「ギギイィィ…」


 ベルちゃんが最後のアリさんをやっつけたね。よしよし。とりあえず見えてる範囲で動いてるアリさんはいないけど、これで全部かな?またおかわりとかこないよね?


《只今の戦闘で従魔のレベルが上がりました》


 ん、レベルアップのアナウンスが流れたってことは、とりあえず戦闘終了だね。クロちゃんかユニちゃん、もしくは両方のレベルが上ったみたいだから、後で確認をしておこうかな。今はそれよりも、


「ん〜!スッキリ!クロちゃんはまたこの辺を綺麗にしてもらってもいいかな?」

「にゃあ〜!」


 気合十分だね。さてと、ここの始末はクロちゃんに任せるとして、ベルちゃんは…あれ?いない。どこだろ?…あ、いた。仰向けになって大の字で寝転がってたから、アリさんの陰になってて見えなかったよ。ユニちゃんが、ベルちゃんのすぐ近くで敵の警戒にあたってるね。ユニちゃん、超いい子。


「あー、マジで死ぬかと思った。」

「きゅう?」

「おう、助かったよ。ありがとな。」

「きゅう!」


 ふふふ。ユニちゃんとベルちゃんは、だいぶ仲が良くなったみたい。いいことだね。ユニちゃんとクロちゃんは、基本的に誰とでも仲良くできる性格だからね。ベルちゃんも竹を割ったような感じでさっぱりした性格みたいだから、とっつきやすいのかもね。そんな事を考えてると、いつの間にやらベルちゃんが起き上がって、わたしに話しかけてきたね。ちなみにユニちゃんはベルちゃんの腕の中を安住の地と定めた模様。幸せそう。


「あー、なあ、お前、名前は確か…アヤだったよな?」

「ん?そうだよ!アヤ!」

「その…さっきは助かった。ありがとな。」

「どういたしまして!まあ、でも困ったときはお互い様だからね。助け合わないとね」

「そうか。いや、命を助けてもらったんだ。この礼は必ずする。」


 あんまり気にすること無いんだけどなー。まあ、本人がその気なら別に止めないけどね。ありがたくお礼してもらおうかな!


「そ、それと、その…店では悪かった。まさかお前がここまで凄いとは思ってなかったぜ。」

「え?そうかな?わたしすごかった?」

「ああ、あの数のアリ相手に全然苦戦してなかったからな。凄えよ、お前は。」

「いや〜、照れちゃうね。ふふふふ」

「にゃ!にゃ!」


 ん?おっと、クロちゃんがあたりのアリさんを綺麗にし終わったみたいだね。照れてないで抱っこしろとのこと。ふふふふ。かわいい!


 クロちゃんを抱きかかえて、またポッケにイン!クロちゃんもそっちのが気持ちよさそうだからね。ユニちゃんはベルちゃんが抱っこしてるし、これでみんな準備OKだね。


 ちなみに、ベルちゃんが最初持ってたツルハシは、クロちゃんが回収したみたいだね。どうやらわたしが使ってたのと一緒みたいだし、別に取り替える必要もないかなって思うけど、一応確認しとこうかな。


「ベルちゃんベルちゃん、ツルハシはどうしよっか?このままにする?」

「オレはどっちでもいいぜ。ギルドで売ってるやつだろこれ。オレのも同じだしよ。」

「じゃあ、このままにしよっか。わざわざ変えるのもめんどいしね。よーし!じゃあ、進もう!」

「にゃあ!」

「きゅう!」

「おう!……あー、ちょっと待て。」


 ん?ベルちゃんどうしたのかな?やっぱりツルハシ戻したほうがいいのかな?


「どうしたの?やっぱりツルハシ変える?」

「いや、それはもういい。そうじゃなくてだな、…お前ら戻らないのか?」

「うむ!どうせ戻っても街には入れないしね。いっぱい掘って、いっぱい狩ろっかなって」

「マジかよ…」


 うーむ、ベルちゃんが頭を抱えてしまったね。もしかして、戻らないといけない用事でもあったのかな?確かに、それなら戻ったほうがいいよね。わたしも天夏ちゃんに頼まれた分はゲットしてるわけだし。…あ、もしかして道がわかんないのかな?


「ベルちゃんベルちゃん、用事かなにかあるなら一緒に戻ろっか?クロちゃんとユニちゃんなら道もバッチリ分かるだろうし。」

「いや、別にそういうわけじゃねえんだが……んー、よし!ここでイモ引くわけにはいかねえ!付き合ってやんよ!」

「きゅう!」


 おお、よくわかんないけどベルちゃんも行く気みたいだね。それに合わせてユニちゃんも気合バッチリ!どこに行くのかはわたしも知らないんだけどね。


 まあいいや!みんなでレッツゴー!



〜1時間後〜



「ていっ!」

「ゴギアアア!!」

「クソッ!硬すぎんだろコイツ!」


 現在、穴の奥でアリさんウォリアーの群れと交戦中!しぶとい!既に半分くらいは倒したかな?向こうがそこまで速くないのが救いだね。残りはあと10体くらい!もうひと踏ん張りじゃー!ていっ!ていっ!




《只今の戦闘で従魔のレベルが上がりました》


 ふう。今回もアリさんたちをやっつけることができたね。なんか穴の奥に進むにつれて、アリさんたちの警戒が強くなってるね。アリさんたちの本丸は、この先と見て間違いなさそうだね。


 ベルちゃんも一緒になって戦う人が増えたから、これまでよりアリさん退治もスムーズな気がするね。もう何回か一緒に戦ってるけど、すっかりクロちゃんやユニちゃんにも馴染んだし、すごく助かるね。


「なあおい、一旦ここらで休憩しねえか。動きっぱなしだからよ。腹が減ってしかたがねえ。」

「にゃあ!」

「きゅう!」

「確かに、結構戦ったからね。休憩しよっか。クロちゃん、先に片付けだけしてもらってもいいかな?」

「にゃ!」


 いやー、すっかり休憩取るのを忘れてたね。ベルちゃんがいてくれてよかったよ。クロちゃんとユニちゃんも賛成みたいだし、クロちゃんがアリさんの死体を片付けたら休憩しよっかな。結構空腹値も大きくなってるはずだからね。


 ふふふふ。ちゃーんとこういうときの備えはしてあるもんね。天夏ちゃんにお願いして、2メートル四方の布を売ってもらったから、それを地面にバサーっと敷くよ。ここなら風は吹かないから端も適当に広げればいいね。そしたら、わたしが作ったサンドイッチをみんなに配る。結構いっぱい作ってるからね。ベルちゃんの分も余裕であるよ。飲み物はただの水かしか無いけど、それでもあるだけで十分だよね。次からはそっちもなにか考えないとなー。


「うおー、めっちゃうまそう。いいのか?オレも食って?」

「もちろん!どんどん食べてね」

「じゃあ、遠慮なくもらうぜ。」


 やっぱり、せっかく作ったからには、色んな人に食べてもらわないとね。そうすれば、次に作るときの参考にもなるしね。まあ、今回はもともとできてたパンにコル揚げとかを挟んだだけだから、作ったとも言いづらいぐらいなんだけどね。


「くぅー!うめーなコレ!まさかこんなところでこんな美味いもんが食えるとは思わなかったぜ。」

「にゃあ!」

「きゅう!」


 うむうむ。みんなから大好評だね。うれしい!まあ、美味しいのはわたしじゃなくて、広場の屋台で色々売ってた人たちのおかげなんだけどね。感謝!


「みんなおかわりいるよね?はいどうぞ。水も飲んでね」

「にゃ!」

「きゅ!」

「…ぷはーっ!サンキュー!いやー、マジで世話になりっぱなしだぜ。この借りもどっかで返さねえとな。」

「んー、別にそこまで気にしなくてもいいけど…あ!後で味の感想は聞かせてね。また作るときの参考にするからね」

ふぁふぁっふぁ(わかった)!」


 口の中いっぱいにサンドイッチを頬張るベルちゃんを見てると、なんだかほほえましい気持ちになるね。クロちゃんとユニちゃんもそうだけど、これだけ美味しそうに食べてもらえると、ほんとに作ってよかったって気分だね。


 そうやって15分くらいのんびりして、これまでの疲れを癒やしたよ。空腹値も一桁まで減らせたし、これでまた戦えるね。腹が減っては戦はできぬっていうからね。食べすぎて膨れてもできないけど。


「うっし!腹もバッチリだし、これでまた動けるぜ!」

「にゃあ!」

「きゅう!」

「お!お前らもそうか。ここまで奥に来たのは初めてだしよ。どんなもんが掘れるのか楽しみだよな。」

「ん?掘れるものって場所で違いがあるの?」


 なんか、ベルちゃんの言い方だとそんな感じだったけど…


「おう。知らなかったんだな。ここはな、入口近くは昔ほぼ掘り尽くしちまってるから、大した金属は出ねえんだがよ。奥の方には昔掘れてねえ貴重な金属もあるって話なんだよ。まあ、実際に奥の方まで行ったことはなかったから、こいつはただの噂話って感じなんだがな。でもよ、そう考えるとワクワクするだろ。」

「ワクワクする!!」

「にゃあ!!」

「きゅう!!」


 貴重な金属が採れれば、天夏ちゃんもきっと喜んでくれるよね。そして、もしかしたら「おじいちゃんすごい!」ってなるかも…うむ!きっとそうなるよね!やるぞー!


「よし!じゃあ、この辺はもう掘ってるから、また奥に行って掘ろうかな」

「だな。頼んだぜ〜お前ら。」

「にゃ!」

「きゅ!」


 道案内、というか行き先を決めるのが、さっきまでと変わらずクロちゃんとユニちゃんの役割なんだよね。最初はベルちゃんも心配してたけど、ベルちゃんを見つけられたのもふたりの案内があったからっていうのを話したら、じゃあ信用するってことで納得したみたい。よし!進もう!


その後もまた、1時間くらい進んでは掘って、進んでは掘って、を繰り返したよ。ふふふふふ。なんと!さっきまでとは違う鉱石もゲットできたもんね。1個だけだけど。


 ベルちゃんと出会ってからは、ふたりで掘って、出てきたものをクロちゃんとユニちゃんがまとめて回収してるから、後で採れたものは半分この予定なんだよね。だから、できればもう1個その鉱石が手に入るといいんだけどなー。


「んーっ。ふう。ここもだいぶ掘れたし、こんなもんでいいんじゃねえか?次行こうぜ。」

「んーっ。ふう。そだね。クロちゃんたちが回収し終わったら、また移動しようか」


 ふたり揃って大きく伸びをして、掘る手を止める。ベルちゃんの言う通り、また移動したほうがいいかな。


「しっかし、不気味だよな。」

「ん?何が?」

「アリ共だよ。ここしばらく出てきてねえぜ。いや、出てこねえにこしたことはねえけどよ。」

「おお、言われてみればそうだね。掘るのに夢中で全然気にしてなかったよ」

「お前結構そういう所あるよな。」

「きゅう!」


 む!ベルちゃんと雑談してたら、ユニちゃんが警戒の声を上げたね。どうやら前からじゃなくて、後ろからなにか来るみたい。分かれ道が結構あったから、そっちの方からアリさんが来たのかな?


 しばらくすると、ユニちゃんが示したものが、わたしにも感知できた。移動速度は遅いけど、こっちに来てるのがわかるね。んー、これは……


補足

ベル:クロちゃんとユニちゃんだと、どちらかというとユニちゃんのほうが好み。


サンドイッチ:パンを切って間にコル揚げとタレス(現実のレタスみたいな野菜)を挟んだ一品。タレスも広場で売ってた。

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