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Underworld  作者: まなか
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倒せない敵

「はあ、はあ、っ……!? 司令官!?」

「トヴァースさん!!」

「司令官!! なんで!?あなたが!!」

2人が見た光景は、2人が倒れている姿と、本拠地の心臓ともいえる能力増強室がボロボロに破壊されていた

能力増強室は、司令官が普段施設に結界を張る場所である

そこが破壊されたら、俺たちは敵に見つかってしまうのだ

「司令官!!司令官!!」

「なにがあったんですか!!」

滝と俺は必死に司令官とトヴァースさんを目覚めさせる

「う、うん…滝… はっ、あいつは!?」

司令官は起き上がるなり、誰かを探していた

「どうしました!?俺たち以外、誰もいませんよ」

「さっきまであいつと戦っていたのに…」

司令官は滝の腕の中で頭を抱えていた

「カルテー二が襲ってきたんですか?」

「カルテー二は、確かに滅んだ 私がここでずっと結界を張っている時に、敵が現れたのだ」

トヴァースさんも、俺の腕の中で起き上がった

「大丈夫ですか!?」

「ああ…ありがとう、助けてくれて シルヴァ、あいつは間違いない、今、俺たちが戦っている敵に違いない」

「トヴァースさんの敵?」

トヴァースさんはゆっくり立ち上がった

「俺たちの世界でも、戦闘は耐えない いつまでもずっと、戦い続けてる 君たちの敵のカルテー二もしつこかったが、俺たちの敵もかなり手強い…」

俺は恐る恐る聞いてみる

「誰なんです?それは」

「"ルイン"」

「ルイン…?」

「貴明と、ずっと戦っている敵なんだ、まだ勝てないんだ!! 君たちなら…勝てるかもしれない」

滝は自分の手のひらを見つめる

「トヴァースさん、カルテー二にも言いましたが、俺の力はまだ、どこまで強いか分からないんです 親父の力をまだ、発揮できていないから」

「発揮したら、この国は滅びる…なるべくなら、使わないでもらいたいな」

司令官もゆっくり起き上がった

「本当なんですか?親父の力は国を滅ぼすって」

トヴァースさんは滝をじっと見る

「ああ、君は貴明の息子だから言いにくかったんだが、貴明は我々の住んでる街を、自分の力で滅ぼしているんだ」

「!!!」

「そんな…親父が…っ」

滝は思わず顔を横に背く

「そんなことより、この能力増強室…どうにかせんとな また敵がやってくるぞ ただでさえ今私の結界が歪んでいるのに」

司令官はおもむろに懐から通信機を取り出した

「もしもし、瞳か?悪い、今緊急でな、私の体と…トヴァースの治療をお願いしたい、出来るか」

司令官もトヴァースさんも、敵にやられてボロボロなはずなのに、息切れもしていない

「どこも痛くないんですか?司令官」

「私は腕と足を少し切ってしまった しかし大丈夫だよ 滝、私とトヴァースはこの通りボロボロだから、しばらく司令官室で見張ってて欲しい お前も疲れただろ?私の部屋で休んでいたまえ 」

司令官は辛そうに床に座った

「はい、陽仁、お前は?」

「俺は…仲間の様子を見てくるよ 」

「司令官、トヴァースさん、じゃあ、また」

俺たちはテレポートでそれぞれの持ち場へ戻った


「くそっ…情けない、この私が敵にやられるなんて…っ!!」

<挿絵>

https://33009.mitemin.net/i706154/


「シルヴァ、敵を倒せなくて申し訳ない」

「やはり、私の住んでいる世界と、ここの世界と行き来が出来てしまっているようだな… 」


司令官室では

滝は司令官室の椅子に座り一息ついていた

「ほんと、疲れたなあ…」

戦いっぱなしが続き、心身共々、皆疲労が続いている

(親父がひとつの街を滅ぼした…!?俺の力は、そんなに強いのかよ…)

「親父…親父はほんと、強いよなあ…」

そう呟きながら、いつの間にか机に突っ伏したまま、寝息を立てて眠ってしまった

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