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クラリス(クーシュ視点
【クーシュ視点】
「やった、やったわ」
呆然と立ち尽くす私の袖口を引っ張り、耳元で叫ぶ声に――
「え、ぁ、なに?」
素っ頓狂な声が出てしまい、
「ちょっと、あなた聞いてなかったの?ティナ様が最後に騒ぎを沈めた二人は、来なさいってッ!!」
「え、それってそれって!?私たち――」
もごついている私を見て、
「そうよ。私たちは付いて行けるのよ」
少女が答えます。(聖人様、私やりました。これからも、ずっとずっと一緒です)そんなことを考えている私を他所に――
「クラリスよ。そう言えば言って無かったわね」
少女はそう言って、トンガリ帽子を外します。可愛い猫耳が除いて、金色の髪をたなびかせて、私は少女に手を引かれて、私たちは姉様のもとへ向かいます。
「私はクーシュ、クーシュ・アルダ」
少し遅れて私が名乗ります。聖人様と一緒にいられることが、嬉しくって私はたまりません。




