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忌避と末裔

主人公視点

(怨嗟?)


 人の恨みとは無縁のごく普通の生活を送ってきた俺には、それだけで目の前が黒く塗りつぶされていく思いがする。みかねるかのように、ワンサードが続けて話を切り出す。


「母さんはエリシオンを出る前に、もし何か困ったことがあったらセカンドセンスを追えと言っていた。そして、希望はそこにしかないとも言っていた」


(それは俺を探すようにとでも言うのだろうか。――いや、運命論すぎる。それに、そうだとしたのなら、俺のキャラ名が出てこなかったのがわからない)


「母さんは常々、忌避と言う言葉を使っていた。前世から変わっている世界を――いや転生の何かをそう呼んでいたように思う」


 俺はアリスが残した謎に、ワンサードというウサギを追いかけて落ちていく。


「そして、エリシオンでは祝福が行われ無かった変わりに代々混血、つまり能力の母から子供への遺伝が行われていたんだ。母さんはこれを末裔と呼んでいた」


 これがワンサードが差すアリスの最後なのだろうか。パズルワードのように情報が断片的で、とてもアリスの最後とは無関係のように感じてしまう。


「ワンサードはどうして――それを調べるの?」

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