表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/319

あんたの話は、この世界の希望を根底から否定しかねない

主人公視点

「じゃぁ。神様の声についてはどうなんだ。あんたの話は、この世界の希望を根底から否定しかねない」


 ワンサードが突っ掛かるように話しかけてくる。彼女の知りたいことは何なのだろう。


『光の欠片となりてあなたが還るその時まで、覚えておいて、人の子よ来世でもあなたはあなたなのです』


 正直、来世を示唆するこの言葉はゲームでは流れないんだよな。(てか、エリシオンでは祝福はなかったんだろ。妙にこだわるよな)


「単に神様からのメッセージかもしれないし、祝福も純粋に神様からのプレゼント(ギフト)なのかもだろッ」


 俺は半ばまるで、ゲーム事のように思っての言葉をそのままになげた。ワンサードは右手を口元にあて、小難しい表情をして考え込んだかと思うと――


「ごめん。話が脱線しちまった。母さんの最後はね」


 急につきものが落ちたかのように、ワンサードが落ち着きを取り戻す。


「祝福が厳粛になると、受ける事が出来ない人がいて――それを望む人もいるんだよ」


 俺はなにも言わずに頷いた。


「大聖堂の女神像に祈る。だけど、それは簡単なことじゃ無いんだ」


 俺には、今ひとつそこがぴんと来ないんだよな。この世界の常識は、日本と比較しても分からないことばかりだ。


「大聖堂は各国の信仰の象徴であり、人々の救いであり、財源なんだよ。市民権にしても、冒険者が祝福を受ける時にしても、決まり事の上に成り立っているのさ」


 いまひとつ話が見えてこない。


「転生者なのに、そこは年相応なんだな――。転生者なんていたら、祝福を飯の種にしている国や、それに順ずる集まりは良く思わない。来世と言う希望は、自らは望み人が受ければ――」


 ワンサードは、そこまで話すと俯いてしまう。


「怨嗟の対象でしかないのさ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ