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明暗を分けるのは①(カレン視点

【カレン視点】

 禿げの咆哮を皮切りに、残りの様子見だった冒険者も動き出す。


 禿げの咆哮でようやく動き出した局面は、2人の盾持ちを押し出す形の正攻法へ切り替わる。これもまた暗黙のうちに、全ての冒険者に戦術が行き渡る。


 この少しの膠着で、あたいは左の剣を逆手から順手に持ち変えた。


 あたいが龍三の背後に立ち、盾持ちの2人が龍三の正面に、エルフが最後尾に構える。


 白髪の女性と禿げが盾持ちの影で、第2の陣形として控える。ここであたいとエルフは、瞳が再度交差しエルフから闘争の炎が凪いているの見て理解した。


 ――そう、龍三がここで、足を止める理由は皆無なのだ。


 龍三がゆっくりと刀を構えると、あたいから見て左手の重厚な盾持ちへ強力な一閃を見舞う。重厚な盾持ちがぐっと腰を落として堪えたところで、後ろの陰から刈り取る様に鎌の刃が伸びる。


 あたいはその洗練た動きに、見惚れるも龍三の背後の位置取りだけを欠かさない。龍三が一歩下がる刹那、禿げが堪えきれず右のバックラー持ちの背後から飛び出したとこで、


「そこまででいい」


 あたいとエルフ以外には、唐突に見える終わりを龍三が告げた。


「連れて行けるのは、後ろの嬢ちゃん。そして、エルフの弓使い。白髪の女、そこの盾、あと禿げおまえまでだ」

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