勇者と魔王
主人公視点
俺たち諜報職は、その後すぐ解散となる。正直わけがわからないと言った感じだ。特にすることもなく、俺は岩陰でひとり座り込んでいた。
(カレンとクーシュ、上手くやってるかなぁ。俺はとりあえず延命したぜ)
「となりいいか?」
ワンサードが、俺の隣へと腰掛ける。
「あ。おう」
(このままどういう状況なのか聞いてしまいたい。諜報活動とかしたことないし、この世界の住人でもないんだ)
「ほんとにあんた世界の秘密を知ってるのか?」
(ん?)
「あぁ。俺だけが知っている(あぁ。さっきの誤爆ね)」
ちょっとまて、俺のカリスマッ。確かに誤爆だと俺だけが知っているが、その受け答えだと話がかみ合わなくなる。
「イズミがあんたを次へと進めた、それが全てなんだとは思う。あんた何を知ってんだ?」
(と言われましても、ほんとに何も知らない)
「簡単には言えねぇよな。話すかどうかはあんたが選んでくれ。ギブアンドテイクだぴょん」
ワンサードがうさ耳をぴょこぴょこして、俺を猫パンチしてくる。(本物のうさ耳少女がするケモキャラとかマジ夢のようだぜ)
「おいッ。いつまでやらせてんだよ。そこはふつーに、――まぁいいか。あたしは、ずっと世界を変える力を探してるんだ。セカンドセンスって呼ばれるらしい」
「へぇ。セカンドセンスねぇ」
ワンサードを見ると、真剣な顔つきで俺をまっすぐに射抜いていた。(うおおお、やっぱあのスキルまずかったのか)
「今代の勇者は、魔王を倒せ無いんだ。と言うか、病に臥せっている」
「ほぉ」
(ゲームじゃ無敵だが、ふつーに病気とかなるんだな)
「そっちは驚かないんだな。こっからがあたしの情報だ。勇者の血はおそらく、いつからかはわかんねぇけど薄れていってる。一応子供だから忠告しておく、いまあたしが話したことは絶対言うんじゃない」
「命まで取られるのことかよ(やっぱ勇者から勇者が生まれるのってそんなにやべぇんだな)ちなみに、魔王は何代目だ?」
俺の言葉に長い沈黙が生まれる。
「やっぱりな、あんた知りすぎてるよ。あたしのカマ駆けに面白いくらい引っかかってる。魔王がどうして何度も討たれてるって知ってんだ?」




