スニーキングミッション(ワンサード視点
【ワンサード視点】
「700年間見つからなかったものが見つかるか、これも運命なんだろうな」
(うん?これは隠語ですかね)
イズミのヒント(?)と思われる言葉を全て聞けたのは、種族得ってやつだねッ。名乗るだけで良いと言った手前だけど、そんなことで決まらないのはあたしたちが一番分かってる。
あたしたち諜報職の役目は、戦闘の索敵職と同じと勘違いされやすいが違う。与えられた情報から、答えを導き出す職業なのだ。おそらくは、既に何かイズミの思惑が動き出している。
実は今回の風月の新兵募集は不可解で、あたしも参加するかはギリギリまで迷っていた。入国規制は、伊達では無いということだ。
そうなってくると今の隠語も――、素直に受け取って良いのかも知れない。(分かりようがない情報は、邪推する必要もない)今が皇暦2021年だが、風の大陸では別の暦で年を数える。なぜ暦が違っているのか分かっていないし、風の大陸共和国の歴史的史実とも何一つ重ならない暦なのだが――。
風の大陸では、それでまかり通る。つまりは、月詠の神子に行き着くのだ。それを世間では揶揄して、この暦を『ファントム』と呼んでいる。
『700年間見つからなかったものが見つかるか、これも運命なんだろうな』
そしてファントムのもう一つの意味が、冒険者では潜伏者を指す。後半の台詞はやや意味不明だが、あたしたちに与えられたスニーキングミッションは潜伏者の拘束だろう。




