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ファントム

主人公視点

 確かにそうなのだ、よく考えなくってもリアルでの諜報員が子供なんて有り得ない。


(まぁ色んな需要があるんだろうし、一概には言えないんだろうけどな)


「ワンサード。まさか、こんなに若いなんて意外だったよ。『駆け抜ける風』の二つ名の方が有名なんじゃないかしら」


 黒髪ロングの女性が、ワンサードと呼ばれるうさ耳少女(?)に話しかける。緊張の糸が、ほどけたのかも知れない。


「そう言うあんたもだろ。あんたが『忍び寄る影』なんだろ?足音が聞こえないから、なんとなくわかったよ」


 なんて巣窟すくつなんだ、自己紹介不要の有名冒険者の中に俺だけが浮いてるぜぇ。


「もう、自己紹介は最後か。――ブルーゲイルだ」


(ん?あれ?みんなスルースキル高くない?)


 茶色の髪で、クールなイケメンなんだけどな。


 全員の自己紹介が終わった後も、イズミは何か考えるように腕を組みあご下に手を添えるのだった。


「700年間――」


 イズミがなんかぼそりと呟いたが、なに言ったのか聞こえなかったぞ。


(ん?なんだ俺たちの試験はどうなってるんだぁぁああぁ)

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