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冒険者(カレン視点

【カレン視点】

「7人か。思ったよりずいぶん残っちまったなぁ。いまのでもう少し脱落するはずなんだが」


 龍三はそう言うと、無精髭を左手でかいて苦笑いしている。


「いまので構えれなかったやつも下がれ。今回の新兵募集は諦めろ」


 スキンヘッドの大型アックス使いが、声を荒げて大声を張り上げる。(龍三の中では、構えれなかった者も既に払いにかけられていたことをハゲが改めて教える。つくづく優しい男だーー)


「おいッ。いまの殺気は駆け出しに向けるものじゃ無かったぞ」


 下がった中年の男たちの抗議が響くとーー


「馬鹿がッ。気付く奴は、気付くッ」


 背後で他の冒険者が、ぼそりと言うのだった。確か、長弓を背負ったエルフの冒険者だったと思う。


 確かに、そうなのだ。殺気など放たなくても、冒険者の強さを試すことは出来るのだ。明らかに、常軌を逸した殺気を龍三は放った。なんらかの意味が、他にもあったと思うのが一番しっくりくる。


「さぁ。会話は終いだ」


 龍三がそう言い刀を抜くと、すべてが不明瞭で、訳もわからぬまま戦闘が始まる様に思える。(冒険者になることと、冒険者であることは同じ様で全く違う)


 あたいは二本の剣を抜剣し終えると、そんな迷いを排除する様に精神的極地ゾーンに入るのだった。

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