西果ての海岸(クーシュ視点
【クーシュ視点】
私は聖人様やカレンさんと話をして、岩がゴツゴツした行き止まりのようなところへ着きました。
(え?)カレンさんが、岩の割れ目に向かって進んでいきます。
(行き止まりじゃないんです?)
聖人様の後を追いかけるように、岩の割れ目を抜けます。すると、そこには多くの冒険者さんがいました。
「すごいです」
私が初めて見るたくさんの冒険者の集まり。ギルドとはまた違う雰囲気に、圧倒されてしまいました。中央では火を焚いて、いろんな人たちがそれぞれで話をしていてガヤガヤで――
丁度、始まるところみたいです。
「この度は集まって頂き感謝する」
中央に黒髪の女の人がいて、みんなに挨拶しています。カレンさんは腕組みして、目を瞑っていらっしゃいます。聖人様もなにやらきょろきょろされてるけど、なにされてるんでしょう。(ごつい冒険者ばっかりだし、今回は許します)
「いち早くアピールに行くやつ、俺たちみたいに待ってるやつどっちが正解だと思うカレン?」
(聖人様――、女の人――探してたわけじゃないんですね)
「あたいたちには、あたいたちの目的があるからね。魔法パレードを待とう」
私も聖人様に掴まりながら、ことの成り行きを見守ります。黒髪の女の人の周りには、いつしか人だかりになって会場が喧騒になった頃、震えるようなあの絶望感がフラッシュバックしてきて、
突如――
「ジ・※※※」
――魔力を含んだ声が響き
聖人様の腕に、私は思わず掴まるしかありません。




