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同じ気持ちで分かち合いたい
主人公視点
「アラン?」
カレンが俺に問いかける。ショタも、こちらを覗き込んでいた。
「あぁ。俺もクーシュも、名も無き魂だけど救われた気持ちになれたよ(俺たちらしくって良いね)」
俺はすごく良い顔で、微笑んでたんだと思う。
「みんなで、光の射す方へゆこう(西果ての海岸いこうか)」
俺は大きく、――頷いた。カレンもショタも、俺を見てなんか惚けていた。(大丈夫か?ちゃんと伝わってんだろうな)
俺の言葉を合図に、カレンが手を差し出して来た。(ん?んんっ)戸惑ってると、ショタが、俺の手を掴んでカレンの手と重ねた。
「「光の射す方へゆこう!」」
カレンと、ショタが俺のさっきの言葉を二人で続けて言った。
俺たちが冒険者ギルドを出るとき、受付カウンターを見ると、ひとつ空席になっていた。エレナさんがいなかったことに、少しだけ胸の苦しさを覚えた。
俺はまだこの世界のことが分からなくて、気持ちが追いついてないところがまだあるのかも知れないけれど、早くみんなと同じ気持ちで分かち合いたい。




