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冒険者ギルドにて
主人公視点
そろそろ時間だ。俺はクーシュを連れて、冒険者ギルド前に向かった。
(カレンは、見当たらないが中か?)
冒険者ギルドの扉を叩く。こう言う時は、ガラスの自動ドアが懐かしい。ギルド内は、活気に満ち溢れていた。港国だけあって、流通の護衛クエストが後を絶たないようだ。
人混みの中からカレンを探していると、
「アラン。クーシュこっちこっち」
カレンの声が聞こえる方を見る。受付カウンターの隣部屋から、カレンが手を振っていた。(ほんとに好い笑顔してるよカレン。控えめに言って可愛い)
「聖人様ッ、行きますよ」
クーシュが俺の手を引いて、人混みの中をぐいぐいカレンの元まで連れて行く。
「クーシュさん?」
気付けば俺はカレンの目の前に来ていた。
「おまたせ」
「あたいこそ、いろいろ野暮用があって一人にさせちゃって悪かったね」
ごめんねのポーズを悪戯っぽい仕草でされると、流石にお姉さんの色香にドギマギする。カレンを『カレンお姉さん』って呼んでしまいたい衝動に駆られるが、流石にそこは俺もわきまえている。
「んじゃ。このまま軽くここで飯を食ったら行こうか」
カレンの声で、俺たちもテーブルに着いた。




