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こう言うのも悪くないのかもな

主人公視点

「やっぱりここにいたか」


 船着き場が見える、見晴らしの良い展望台にショタを見つけた。展望台といっても柵の下に、船が見えるだけの少し小高い立地の公園でしかない。


 ショタが柵の上に腰かけると、足をぱたぱたさせている。船の汽笛が大きく聞こえる。海風が吹いて、ショタがベレー帽子を押さえる。


 あんなことがあったのに、今日はいつも通り来て、空は青く澄んでショタが風景に溶け込んでいる。


(こう言うのも、悪くないのかもしれない)


 俺はなかなか声を掛けられずに、ショタが船を見ながらぱたぱたさせている様子をいつまでも見つめていた。異世界の情緒や、街に流れる吟遊詩人の管弦楽器の音、子供のころ夢見た世界がそこにあった。


 ショタが風に乗って届く音に合わせて歌っている。あしが、ぱたぱたと動く


「風の中、光る海――」


 日本だったらただの痛い子なのかもしれないが、ここではこれで正解な気がした。


(俺も素直に生きてみよう)


「クーシュ。隣、いい?」


「あっ。聖人様、ここから船が見えます」


 俺達は、しばらく一緒になって海を見つめていた。(決してデートではない)


「クーシュは、怖くないの?」


 ふいに出た言葉だった。どうして、こんなこと言ったのか俺もわからない。


「聖人様が一緒だから、私大丈夫です」


 きっと、現実でもこう言うこと言って欲しかったんじゃないかなって言葉が今はあたりまえにある。(いつまでも、こいうのも悪くないのかもな)

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