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ショタはメンヘラ?(クーシュ視点
【クーシュ視点】
「んじゃ、冒険者ギルド前に日没直前に集まるってことで」
カレンさんがそう告げると、どうやら自由行動みたいです。(聖人様とデートの運命なんですけどねッ)聖人様のズボンの裾を、離さなければいいだけの簡単な約束された運命なんです。
「俺もちょっと行きたいところがあるから」
あれ。これって――
「ひとり?」
そんな泣きそうな顔してると
「街の中だろなんて顔してんだよ」
聖人様が私のひたいをぴんと指ではじくと、笑ってらっしゃいます。(ちょっと、ほっぺふくらませて困らせちゃおうかな)そんなこと、考えてるうちに聖人様はいってしまわれました。
「カレンさん?」
ちょっと上目使いに見ちゃいます。
「あはは、フラれたな。なら、船とか見てきたらどうだ?風の大陸に渡る定期便があっちで出てるよ」
私は、久しぶりの自由に戸惑ってしまいます。明けない夜が無いように、終わらない絶望も無くて、聖人様と出会ってからの奇跡が私を埋め尽くしています。
あなたと共に、希望だけを見ていたい。
そのために私も少しは生まれ変われましたか?聖人様――
ずっと奴隷で終わってしまうと思っていた。聖人様の祝福で賢者ともてはやされても、私には聖人様が全てです。
(いつのまにか、カレンさんもどこかに行ってました涙)




