33/319
人にはそれぞれ事情があるわけで
主人公視点
◆□◆
カレン/17
種族 :人族
JOB:戦士
レベル:27
パッシブ:双剣狂乱
スキル:隻眼(立体感知の魔眼)
「ちょっと、カレン凄いじゃない」
カレンは、しばらく黙ったままだった。俺も、その意味に気付いていた。レンフォードの剣をカレンが手に取ったとき、俺のセカンドセンスが発動したんだ。カレンの双剣狂乱は、命の置き土産と言ってもよかった。
沈黙を破るように、カレンが口を開く――
「エレナ聞いてほしい。もうレンは、ここにしかいないんだ」
その言葉に、つい俯いてしまった。(ほんとは、ここで声を上げなきゃいけないのは、俺だってことは分かってる)
「ちょっと何言ってるのよ。ここってあんた、3人しかいないじゃない」
どうしようもなく過ぎる時間が胸を締め付ける。
「エレナさん聞いてください。レンフォードさんは、昨夜来世に旅立たれたんです」
どうしようもない馬鹿野郎の俺の代わりに、クーシュがその場を収めてくれた。
「――カレン」
エレナさんは、それ以上言葉を発さずただ泣いていた。俺はそのとき取り返しがつかないことを――、自分がしてしまっていたことを知った。(来世がある?そんなのは気休めでしかないのだ)




