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雑魚中の雑魚
主人公視点
正直、俺にもここから先は未知なのだ。セカンドセンス自体が、ランダムに分岐を変える超絶レアスキルだけに自分に使うなんて普通ない。
ユニークスキルだったし、まぁ異世界で余計なトラブルに巻き込まれなかっただけ、失って良かったのかも知れないが。
それにしても――
(投擲士?)
雑魚中の雑魚になっているような感じがプンプンしやがるぜ。(おっと。黙って考え事してたら、俺だけぼっちくらってた)
「もちろんッ、カレンさんに身元引受けの書類にサイン頂きましたのでッ、冒険者登録を不履行にすることはございませんのでご安心下さいぃ」
(あれ?こんな子供っぽいお姉さんだったっけ!?)
視界に入れないような流し目で、キッと見られたような気がする。
「それでは、パーティー登録を頼もうか」
心なしかカレンの勝ち誇ったような態度は、――気のせいだろう。
「その前に、カレンもステータス申告なさいよ。夜の荒地を超えてヒズナへ渡れる冒険者なんてそうそういないんだからッ」
カレンが黙って、水晶の上に手を触れる。受付のお姉さんが髪をかきあげ、エメラルドグリーンの髪がさらりと靡く。
『ステータスリロード』




