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意外と考える子、紅葉ちゃんV2

「……今日は自分の部屋で寝る」


「さいですか」


ってのが昨日の夜。


「どうせ朝起きたら潜り込んで寝てるだろ」って思ってたが、本当に自分の部屋で寝たらしく朝起きても紅葉は居なかった。


「なぁ重政、これどう思う?」


「〜〜〜〜」


ダメだコイツ使えねぇ。 クソデカイあくびして二度寝しやがった。 可愛いヤツめ。


オイラ学んだんだ。 人の動きが急に変わったら良くないことの前触れだって。 何度も痛い目を見てきたというか無理矢理痛めつけられたというか。


だが、不確定な未来のことをアレコレ言ってもしょうがない。 何をしようと誰がどうなろうと今日という時間は変わらず進む。 時計の針は後ろに進まない。


…………………起きるか。


てか外雨じゃん。 よりによって雨かぁ。


嵐が来そう。 こう、ステージの下からfly highして。 スケスケの衣装とか。 嵐の知識浅っ。


冬の雨は嫌いだが、夏の雨は涼しくなるから嫌いではない。 湿度上がって蒸し暑くなる時があるけど。


今日の雨は、良い雨か嫌な雨か。




────────────────────────────


「……おはよ」


「はよさん」


朝飯作ってたら紅葉が起きてきた。 今日からしばらく飯は2人。


あんらまぁ紅葉ちゃんってば珍しく朝の身支度終わらせちゃってぇ〜。 いつもなら何もせず真っ先にスキンシップから始めるのに今日は顔髪着替え完璧じゃないのよ。 奏士くん時々ママ目線になるからオネエ口調も納得。


「……今朝は?」


「洋食。 喜べ、すげぇ良い牧場ソーセージを使う」


スーパーで売られてるソーセージよりもはるかに高い金を生贄に召喚できる牧場ソーセージ。 上級ソーセージなだけあって味は倍以上。


内容量が少ないから人数分揃えると手間だが、今日はベル達が居ないのでこっそりいただいてしまおう。 どうせアイツら母国で良い飯食うだろうし。 お嬢様なんでしょ?


「……お手伝い」


「なら手を洗ってテーブルの準備をなさいな」


「……重政は?」


「アイツは寝てるから後で。 腹減ったら起きてくるし食いたい時は自分で食う」


「……分かった」


さて、と。 紅葉が準備してる間に最高のソーセージを出してやらんとな。


やっぱね、いい食材は良い調理を施したくなるよね。 窓割れ理論と原理自体は近いと思う。 あっちは劣化の意味合いだけど。


「…………」


準備を終えた紅葉が影から見てる。


「(ワクワクワクワク)」


影から見てると呼ぶにはあまりにも煩過ぎる擬音で見ている。


「もうすぐ出来るから席で待ってなさい」


「……見てる」


……紅葉が大人しい。 妙だ。 俺今何にでも疑問を抱く無理やりな推理物みたいになってるけど、相手が相手だから何もかもが違和感。


先入観を捨てなければならない。 紅葉だってたまにはそういう気分になるだろう。


話変わるけど、スパイが潜入先で陵辱される『潜入姦』が当たり前みたいになってるけど、そういう先入観こそ捨てなきゃだよね。 スパイだっていちゃラブモノがあってもいい。 これ何の話?


「てけたでー」


「……運ぶ」


しっぽフリフリの紅葉が来た。 作りたてだからまだ器熱いぞ。


「にゃ」


「……重政も起きた」


「働け駄猫。 働かざる者食うべからず」


「……その理論だと働かない奏士は食べる資格が」


「何事にも例外はある。 調理した者は働かなくても食べる資格がある」


「……みゃ〜ん(ダメ〜?)」


「……あざとい上目遣い」


「ンよし良いだろう好きなだけ食え」


「……へっ」


「……重政に甘い」


あー疲れた。 朝から漫才するなんて聞いてないよ。 ちょっとスタッフ台本どうなってんのー?


「……お腹空いた」


「はいはい食べよ食べよ」


重政の器にカリカリを盛る。 これどこが美味いのか分からんけど人間の味覚とは違うのだから当たり前か。


「カフカフカフカフ……」


猫にいただきますの概念は無いので真っ先に食らいつく。


「……いただきます」


こっちの猫のはその概念があるのでシワとシワを合わせる。 今なら錬成もできる。 通行料としてたった一人の妹を持ってかれた。 ブラックジョーク過ぎるって。


「何飲む? 清濁?」


「……朝からは重い」


まるで朝以外ならいいみたいに。


「まぁ今ミルクとコーヒー以外無いけどな。 オレンジジュースは切らしてる」


「……選択肢が実質牛乳だけ」


紅葉ちゃん苦いの嫌いだもんね。 まぁ俺も好きじゃないから人の事言えんが。


「……ヤギのミルクがいい」


「そんなハイレベルな物は無い」


我が家の冷蔵庫そこまで補完してない。 でも言われると気になってきた。 どこで買えるんだろ。


「……じゃあお○んぽミルク」


「紅葉ちゃん今朝よ」


「……5Lほど」


「何人殺す気? 焼き鳥のハツじゃねぇんだぞ」


この世界エロ同人誌の世界じゃないからそんなに出せない。 その量は乳工場にでも頼んでください。 アプリか魔法かミッションでどうにかしてくれるから。


まぁあの世界主人公も24インチのブツを持ってる化け物世界だからあんまあてにならんか。 むしろ精力はほぼ自前だし。


「……ちょっと寝ぼけてるかもしれない」


「ホントかなぁ?」


紅葉ちゃん普通にセクハラするし猥談好きだし。 どう見ても寝ぼけてる人の眼じゃないし。


「……ちなみに奏士は出せる?」


「死ねと?」


5Lってあれだぞ。 5000mlだぞ。 仮に一般的に多いとされる10ml/1回だとしても500発だぞ。 死ぬて。 それか廃人になる。 もしかしたら赤玉出せる。


「……1日最高何回?」


「今食事中なんですよ。 逆AVインタビューの真似してないでさっさと食え」


「……むぅ」


そう言うと紅葉は大人しくなった。 それはそれで怖いな。


その後、紅葉は早食いを疑う速さで食べ終えて再び部屋に戻った。


うーむ


「……どう思う?」


「にゃーふ(ご愁傷さま)」


なんか飼い猫に見限られたんだけど。


なんだお前モフるぞ。 全身余すところなく嗅いで揉んで撫でてモフるぞ。


ともあれ、まだ何もしていないのだからアレコレ考えても仕方がない。 後で姉を名乗るあの人にでも聞いてみるか。「紅葉に何吹き込んだ」って。 あとベルにも。 あーでもイギリスって今何時だ?


えーと今が8時前だから────イギリスは11時くらいか。 寝てないといいが。


「……ご馳走様」


「にゃ(ごち)」


さっさと洗って俺も部屋戻るか。 今日はモンハンをしよう。 4Gじゃない。 XXだ。


「俺は部屋で遊ぶが、今日は外雨だから外出るなよ? 猫のくせに濡れ鼠になって帰ってきたら風呂ぶち込むからな」


「にゃ(寝る)」


どうやら重政は牛になるらしい。 猫ってあれにならないのか? えーとなんか必殺技みたいな名前の────そうだ『逆流性食道炎!』だ。


なんか炎ついてるだけで火属性感ある。 まぁ実際炎症起こしてるから火属性なんだけど。


紅葉は今日もお部屋にこもりか。 このままコウモリにならないといいが。 ヒキかヤドかトジか。

はいどーもみなさんこんにちは

今週何も無さすぎて『ジムでオ○ニー、ジムニー』くらいしか言うことがない作者です。強いていえば今週の食事が2日に1食過ぎて土曜日は丸一日寝ました。


ではこの辺で

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