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ああ暑い 夏は暑いな クソ暑い

夏休みは何度やっても40日という時間の使い方は変わらない。


誰もが40日という長い時間に夢を馳せ、40日という僅かな時を浪費して最終日の地獄を見る。


だがしかしそれは道を知らぬ愚か者の話。 俺という愚かを超えた愚か、『おろろろか』な俺は宿題なんて配られたその日に終わらせたし、夏休み明けに備えて予習復習なんて馬鹿なことはしない。


それよかおろろろかって字面が酒飲み過ぎて吐いてるおの○のかじゃん。 こんなことに時間使えちゃう俺マジおろろろか。 早速無駄遣いをしています。


夏休みとは、とどのつまり人生最大の無駄遣いを楽しむことだ。 一分一秒僅かな時すら浪費すること無く無駄遣いを楽しむ。 浪費は考え無しの消費、無駄遣いは考えた上での消費。 Do you understand?


だからこのモノローグは浪費なのか無駄遣いなのか、もうお分かりいただけただけたかな? そうだね、浪費だね。 暑さで脳やられてんじゃん。


しゃーないじゃん俺今紅葉とゲームしてるんだから。 『負けたら台所の冷蔵庫から2人分のアイスを取ってくる』って罰ゲーム付きの。 クソぅ部屋の冷蔵庫にアイス補充するの忘れた。


重政のために室温調整はしてあるものの、涼しいのはせいぜい各自室のみ。 1歩廊下に出ればクソ暑いこと間違いなし。


しかしお互いアイスは食べたい。 つまりそういうことだ。 お互いに押し付け合ってる。 だって暑いの嫌だし。


だが、それは紅葉も同じことなのでお互いに本気だ。 特に紅葉側の圧が凄い。 こんなことしてる間にアイス取りに行けるだろって冷静になれるくらい圧が凄い。


「……奏士はか弱い女の子を過酷な世界に落とすなんてことはしない優しくてカッコイイ人」


「リップサービスが上手いな。 だが『か弱い女の子』なんて存在はこの家に居ねぇ」


「……すぐ隣にいる」


「か弱い女の子って主張するならこれまでの蛮行を振り返るんだな」


「…………」


紅葉から「こいつ……」って視線を感じる。 仲直りして関係が変わっても僕らはずっとこんな感じです。


「……素敵な奏士は手加減のできるいい男」


「さっきから番外戦術(足蹴り)してる奴が手加減とか抜かすな」


奏士くんだってただ遊んでる訳じゃない。 ちゃんと対紅葉の練習はしてるし、この1年で紅葉の癖は凡そ把握している。 紅葉が元トップランカーだろうと、そこそこ戦えるくらいにはなる。


現在の勝率? うーん番外戦術使って五分五分かなぁ。 早速活用してますねゴブゴブの実。 はてさてこのクソネタ覚えてる人はいるかな? ちなみに俺はさっきまで忘れてた。


「……あっ」


「はい俺の勝ちーっ! 卑怯な手使って負けてダッセェ〜 どう悔しい? 今悔しい? あんなに煽ったのに自分のミスで負けちゃって恥ずかち〜」


「……ギリギリで勝っただけでよくそんなに煽れる」


「勝ちは勝ち、勝てば官軍負ければ賊軍」


「……今だけ刑法無効化されて欲しい」


おっと紅葉がピキり始めてるからこれくらいにしておこう。 こんな所で橘花と再会なんて笑い話になっちゃう。


「……何が欲しい?」


「ホームランバー」


「……五分くらい待ってて」


「さてはお前溶けたやつ持ってくる気だな?」


────────────────────────────


お互い溶けてないアイスも食べ、熱も冷めた所で一休み。 お昼寝好きな紅葉は人を枕にすやすや。


口数が少ないくせに口を開けば悪態と皮肉くらいしか出てこない紅葉も、寝ている時はとても静か。


「……くぅ」


人の右腕を枕、人の右半身を抱き枕にしてすやすや。 暑いし重いが、まぁ紅葉が幸せそうに寝てるならいいか。


「…………」


紅葉に枕にされてちゃ俺もそうは動けないので大人しく読書。 最近は少年漫画がマイブーム。


トリコ読む度に思うんだが、捕獲レベル1が猟銃持ったプロのハンター10人でやっとてのは分かるんだが、結局それ以降は数値がどれくらいなのか出なかったよなぁって。


ワニやコングが戦車でも難しいってのは出たけど、2桁超えたあたりから純人類では無理そうだったし。 四獣編に出てきた国際連合軍の一斉砲火が人間界レベルなら倒せるのか、人間界レベルでも上澄みには無理なのか。


でも多分軍使うより美食屋1人に頼んだ方が費用も被害も少なそうではある。 長々とトリコ好きにしか伝わらないモノローグ垂れ流すなよ。 大人になると宝石の肉よりもベジタブルスカイの方が嬉しいって話もダメ?


「ん〜」


紅葉がスリスリしてきた。 良かったまだ寝てる。 今幽奈さん読んでるから起きてたら『浮気』って怒られるところだった。


単行本で乳首を描いてくれる少年漫画は全国の青少年にとって神様みたいなものなので、僕はこれからも世間の弾圧とか厳しい意見に負けず伝統を受け継いで欲しいと思います。


まぁでも最近のガキって皆スマホ持ってるし、親のフィルタリングも突破してるからエロサイト見てんだろ。 フィルタリング突破は誰しも通る道。


僕はァ! 18歳になった時ィ! 『18歳以上ですか?』を合法的に突破したあの瞬間の喜びをォ! 忘れられません! ごめんもしかしてお前徹夜した? いや昨日は5時間寝たぞ。


……ふぅ。 よし落ち着いてきた。 奏士くん基本健全な青年だし下ネタ大好きだからたまにはこういう方向性もしたくなるというか。


「……にゃ……」


紅葉ちゃん更に密☆着! 今とても紅葉の髪をワシャワシャ撫でたいけど右手は枕だし左手はスマホで塞がってるから我慢。


「……カプカプ」


紅葉が寝ぼけて耳たぶを甘噛みしてるけど我慢我慢。 奏士くんは大人僕は大人俺は大人あたしは幽霊。 なんかあなたに見えなさそうなの出てこなかった?


「……ペロペロ」


紅葉が寝ぼけて舐めてきたけど我慢我慢。 俺の友達出てこいガマ○モス! あ、俺友達居ないからそもそもメダル無くて呼べないわ。 ジェリーさん方式で集めるしか────いやあの人も呼んだことはないわ。 詰んだ。 俺の精神力次第ってマ?


「……ふぅ〜」


本当に寝てるんだよね? 紅葉さん本当にただ寝惚けてるだけなんだよね? 耳に息当たってるけど寝相悪いだけなんだよね?


「……スリスリ」


ああこれは寝てますね。 頬擦りしてるだけなら寝てますね。 よーし耐えたオラよくやったべさ。


「……ちゅう〜っ」


また寝てるのか怪しくなってきた。 首とか鎖骨周りに吸い付いてるけど、もしかして血栓作ろうとしてる? 暗殺に目覚めた小五郎のおっちゃん? 大人しく推理だけしてくれ。 いや推理は別の人か。


「……スピー」


良かった俺の気のせいで寝てるだけか。 もしかして俺今遊ばれてる? 紅葉起きてない?


「……気のせい……」


あれ今喋った? 『気のせい』って言わなかった? 寝言で会話とか紅葉そんな器用なタイプだっけ?


「……聞き違い……」


喋ったァァァッ!!!!


耳を疑うくらい喋っててハチャメチャびっくり。 長年の付き合いなんだからあんま耳疑わせるなよ。 これで何度目の疑惑だと思ってんの?


「……ムフーっ」


より抱き着いて紅葉はなんだかご機嫌な鼻息。 どんな夢を見ているのやら。


「……ごはん……」


なるほどーお腹いっぱい食べてる夢かー


さて、そろそろ紅葉が以心伝心してる事にツッコミ入れた方がいいかな。 起きてるならまだしも、寝てる時も使えるとか聞いたことないんですけど。


「……奏士に餌付け……」


どうやら夢の中では立場逆転している模様。 時々頭撫でてきたり甘やかそうとしてきたりと、もしかして紅葉は弟が欲しかったのだろうか。 同世代の中では末っもしくはペット扱いされてるし年下の泉ちゃん可愛がってるし、兄弟の憧れがあるのかもしれない。


こうなったら自称姉には何がなんでも懐妊してもらわねば。 あ、いやでもそれだと紅葉叔母になるな。


「……赤ちゃんは3人……」


どうやら紅葉は子沢山をお望み。 少子高齢化に対抗するとはなんて志し。


「……一太郎……」


最初は男の子か。 一姫二太郎ってある通り最初は女の子の方が育児が楽って聞くけど、どうなんかね。


「……一太郎をダウンロード……」


ああワープロの方ね。 夢の中で生徒会の仕事でもしてんのか紛らわしい。


「……青葉はイチャイチャしてないで仕事して……」


あの野郎夢でも妻とサカってんのか。


「……奏士……」


おや俺が出てきた。 でもこれまでが酷かったからどんな腐れ展開になるのか逆に気になる。


「……ベルと子作りしてないで早く椅子になって……」


──────────────危ねぇ一瞬風邪引いた時の夢くらい理解出来なかった。 事前にボーボボ読んでたお陰で理解できたわ。


ま、まぁ夢だしな。 夢ってそんなもんだしな。 よく分からない漠然としたものだからこそ夢なのだ。


俺も昨日、『ヒルヒール(捕獲レベル307)に寄生された夫婦と荒廃した家の中で家具に化けたヒルヒールを交わしながら床に足をつけたら負けゲーム』とかいうガチ意味わからん上に悪夢なのかすら不明な夢を見たし。 ちなみにヒルヒールは設定上寄生型ではない。


「……泉はそのまま奏士のお尻を叩き続けて……」


ああまだある意味悪夢が終わってなかった。 紅葉の寝言で俺のクソ夢聞かされる俺って……


「……奏士は早く眼帯ビキニに着替えて……」


夢の中の僕何してんの? 誰か止めろよ生徒会長のご乱心を。


「……華の出産祝いは歯磨き粉」


ああもうマジで意味わからん。 多分作者のネタ尽きたな。 起こすか。


「……スピー」


開けた左手で紅葉の背中を叩く。 睡眠を妨害されて紅葉の顔が不機嫌になるが、お構いなし。


「おい、起きろ紅葉。 飯だぞ」


「ん〜〜」


普段ならこれで起きるんだけどなぁ……今日の紅葉は手強い。 コラスリスリしないの。


「紅葉、起きなさい。 おーきーるー」


「……スピー」


叩いても揺すってもうんともすんとも言わない。 「スピー」としか言わない。


「起きないと暑い熱い縁側に放り出すぞ」


「……やー」


どうやら「スピー」以外にも喋れたらしい。 それでもしがみついて起きようとはしないけど。


「どうしたら起きてくれる?」


「……ちゅー」


自称寝てる紅葉は口を突き出して受け入れのポーズ。 んもー


「……お前やっぱ起きてるだろ」


「……寝てる」


「……今ここで正直に起きてると認めて目を開けるならキスしてもいい。 狸寝入りしてるなら今日は無「起きた」早っ」


爆速で目を覚ました紅葉は素早い動きでしがみつき、唇を奪ってしっかり塞ぐ。 随分と目覚めが良い。


「……〜〜〜〜ぷはっ!」


まさか30秒以上塞がれるとは思ってなかった。 呼吸を忘れて窒息死するところだったわ。


「……奏士はジョークが通じないタイプ」


「色んな意味で笑えなかったからジョークとは呼べないな」


「……奏士が言った通り今日は気が済むまでキスする」


いやそれ昨日も同じだっただr──────────────────

はいどーも皆さんこんにちは

貴重な休みを15時間睡眠で潰した作者です。 ちなみにヒルヒールの1件は私の実話です。


金曜日の夜に1人ベイブレード大会を開いて大はしゃぎしてしまったので多分その疲れ────とGWの疲れが出たのでしょう。


ではこの辺で

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