人間は働くだけで褒められるべきである
仕事か否かの境界線は「やりたいこと」か「やらなきゃいけないこと」かだと思っている。
例えば、俺は同人作家でもあるが、同人誌を作ること苦とは思っていない。 むしろ、己の内側に貯めたエロスと至高の嗜好、至高シコ嗜好を形にする楽しさを噛み締めている。 俺が自主的にやりたいモノだ。
それで言うなら、家事や漫画は仕事と呼べる。 やらなきゃいけないことだから。
作家は毎日が休みであり、毎日が仕事である。 良くも悪くも、休みも勤務もクソもない。 全てが己次第であり、また責任も全て自分で負わなければならない。
何が言いたいか要約すると、だ。
今僕の中でエルフがブームなんですけど直近のイベントにはどう頑張っても間に合わなくてとても歯痒いです。
書きてぇよぉ……描きてぇよぉ……金髪デカパイ緑主体の衣装と弓持った典型的エロフが描きてぇよぉ……同人誌出してぇよぉ……
そうだ、いっそトラックをそれっぽくデコって満足しよう。 エルフの新車っておいくら万円?
────買えなくは無いけど置き場に困るな。 俺中型免許持ってないし。
うーむこの夏を潰せば免許は問題無いけど、問題はこの夏を潰せないんだよなぁ。 絶対紅葉が離してくれない。 無理にでも教習所行けばその内「私も免許取る」とか言い出す。
僕にそこまでの権利は無いけど紅葉の安全を守る義務があるので、紅葉の性格的に運転免許は持たせられない。 知能は高いから免許は余裕だけど実技の不安とか煽り耐性とか色々なぁ……これ何の話? スケベエルフの話でしょ? 途中から股間のドラゴンとCARの話になってたけど。
「────という感じで話は進んでいるのですが、先生聞いていますか?」
「そりゃぁもちろん」
やべー担当編集の話なんも聞いてなかった。 途中から「本気でトラック買うとしたらどれにするか」ガチで考えてたとか言えない。 買う前に車庫増築しないとだから考えても意味は無いし、今回みたいに聞き逃す恐れがあるのでガチで意味無い。
「そうですか。 では私が何の話をしていたのか言っていただけますか?」
「ええ勿論。 一言一句逃さず耳に入れていましたから」
なお、頭を通過したとは言ってない。 右から左へ受け流す〜♪
さて、どうしたものか。
正面のモニターには「どうせ聞いてないんだろ?あ?」とでも言いたげな我らの担当編集。
俺の頭脳を持ってすれば断片的な事柄から推測はできるが、残念ながらその断片すら皆無。 まーっじで何も聞いてない。
となるとここは────
「…………紅葉の首で許してください」
「……生贄にされた」
膝上の紅葉から両膝を押さえつけての股割りで抗議された。 関節は痛くないけどシンプルに圧力が痛い。 膝壊れちゃう文字通り。
「まぁ先生の反応からそんなことだろうとは思っていましたが。 茨木童子先生は勿論聞いていましたよね?」
「……今後の展開とメディアミックスについて」
「完璧です。 どこぞの聴き逃しとは大違いですね」
「…… (ムフーッ)」
紅葉にはドヤ顔され、担当編集には罵られる。 そうやって人を比べて過失を浮き彫りにするの良くないと思います。 今回こっちが100悪いんだけど。
「では聞いてない人の為にもう一度簡潔に」
物凄くトゲのある言い方だ。 生理か? それとも仕事で何か嫌なことでも? あ、今か。
「先ず1つ。 漫画についてですが、外伝を作りましょう」
「外伝? 為右衛門?」
「……それは雷電」
じゃあ何? アメリカ44代目大統領? それバイデンじゃなくてオバマじゃね?
「外伝です。 より正確に言えば、巻末おまけの総集編みたいなものです」
「すいませんより分かりません」
「尺埋めみたいなものです」
「より分かりません」
「暇潰しみたいなものです」
「わかんねぇって」
なんで言い直す度に難解になんの? 苗字に猿が入ってる霊長類のくせにそこら辺の畜生と同じ知能しか持ち合わせてないんかコヤツ。
「失礼しました」
そんなことを宣うクソモンキーの顔色はとても良い。 スッキリしてる。 成程聞いてなかった腹いせか。
「改めまして、外伝です。 日常四コマと言った方が馴染み深いでしょうか」
「最初からそう言えよ」俺はこれを飲み込んだ。
「……最初からそう言えば良かったのに」
俺が飲み込んだのを紅葉が正論畜生ロボみたいに言いやがった。 はい紅葉ちゃんお口チャ〜ック。
「むぐ」
紅葉がこれ以上余計なこと言わないように手で口を塞ぐ。 鼻は塞いでないから呼吸はできるだろうけど、紅葉が口呼吸主義だった場合は残念ながら完全皮膚呼吸に変えてもらうしかない。
「実は、先生が半ヤケで書いたりよく分からない蛇足でボツにしたプロットが結構な数溜まってまして」
人の生み出したモノを粗大ゴミみたいに。 確かに使い道ないけども。
「ただ、モノとしては1話使える程では無いものの、本筋とは関係無い短編────それこそ、外伝四コマのネタとしてはまだ再利用できそうだったのでこうして打診している次第です」
「成程。 生み出した作家本人前にしてそこまで言ったのに加えてボツにした経緯も思い出させるとは流石です」
「恐縮です。 それと、こうなった経緯はもう1つありまして」
流石腐っても編集部。 皮肉を受け流す力は備わっている。 で、経緯って?
「プロットを整理していた所、丁度編集長が『ワシ、最近日常四コマにハマってるんだよね』と鶴の一声がありまして」
それ本当に鶴の一声ですが? ツルッパゲの一声じゃなくて?
「そんなこんなで、如何ですか? 媒体としてはWebと単行本。 原稿料は別途。 先ずは何本かネームを描いて頂き、編集会議を通してからの決議となりますのでまだ確定ではありませんが」
「なるほどなるほど…………なぁ紅葉、なんか言い分的に俺が描くことになってね?」
「……奏士も遂に作画デビュー」
なんでワクワクしてんだコイツ。 あ、僕のファンでしたね。 どうも。
「ええ勿論。 原作作画、共に先生です」
「……Who are you?」
「なぜ英語かは分かりませんが、私は猿渡瑠姫です」
「…… What is this?」
「これは先生の相方です」
「……2人とも私を『これ』扱い」
「who is that」
「ですから、先生です。 原作も先生、作画も先生です」
「おま気は確かか?」
はいどーもみなさんこんにちは
全身に激痛走る作者です。 5時間運転して溜まった疲労が回復しきっていないのか、それとも先日ヘルライズしたからなのか。 あれはとりあえずライズキーならなんでも読み込むベルト側に問題がある。
この後フィギュア集めと開封済みについての話をしたいところですが、あまりにも長すぎて本編の倍になったので取りやめます。 代わりに「バニー衣装ってあまりにも見慣れ過ぎてあまりエッチだとは思わなくなった」って話をします。 あとバニーガールフィギュアに網タイツ履かせ過ぎ問題。 私は生足派です。
ではこの辺で




