最終話「勝」
アルファートは消えた。
後悔が無い嬉しそうな顔で。
「勝、君も次の人生を歩むんだ」
そう、俺は次の人生を歩む。
もう思い残すことは無い。
俺には罪もある。
だけど、やり直しはいくらでもきく。
挫けてる暇はない。
次の人生を歩むんだ。
「なあ、神様、最後に聞いていいか?」
「何かな?」
「神様も幸福な世界を作ろうとしてるのか?」
俺は自分が一番望んでいることを神様に聞いた。
「勿論だよ。私も幸福な世界を作るために日々頑張っている」
「そうか。ならいいんだ」
幸福な世界を作ろうとしたのは俺だけじゃない。
神様もなんだ。
俺は”一人一人が変われば”という言葉を馬鹿にしていた。信じていなかった。
でも今なら信じてもいい気がする。
理想論かもしれない。
でも、不可能ではない。
そうさ、だって俺も変わったから。
きっと皆も変わる。
そしたら幸福な世界になる。
単純なことだ。
どうして今まで気付かなかったのだろう。
俺のやろうとしてたことは傲慢だったのだ。
自分の過ちに気づくことが出来た。
「神様、俺は行くよ。カルマだってすぐ解消してみせる」
「ふふっ、期待しているぞ」
俺の人生の戦いは……これからだ!!
「や、やめてー!!」
「いいだろ、少しくらい」
「こら! お前ら!!」
「やべっあいつが来たぞ!」
そうだ。幸福な世界は目の前に。
「助けてくれてありがとう。私は神奈、貴方、名前は?」
「俺は勝、勝つって書いて勝って読むんだ!」
ーFINー




