第三十三話「次の任務」
俺が神に復讐を決めてから。
一年以上が経過した。
神に抗う。
その時を待ち焦がれていた。
そんな時。
「勝」
アルファートの声がした。
ということは。
「喜べ。お前が神に反逆する好機が訪れた」
やはりだ。
遂にこの時が来たか。
「お前の努力の賜物だな。今のお前ならどの神聖な場所でも普通に戦える」
やっとこの時が来た。
復讐の時だ。
オルトンを始末する。
そうすれば神は終わる。
俺は長年の思いを実行した。
リルフィー教の建物は警備が警戒だ。
だが俺の能力を甘く見てもらっては困る。
俺は催眠術も使えるのだ。
オルトンのところまではあっという間に辿りついた。
そこにはもちろん”やつ”がいた。
オルトンをずっと守ってる白い服を来たナイトとでも言うべきか?
「ほう、ここまで簡単にたどり着くとは、貴様も力を付けたものだな」
「ああ、これまでどれだけ血の滲む苦労をしたことか」
「神に抗って何をしたい?」
「俺が神になって幸福な世界を作ることだ」
「貴様には無理だ」
「無理なんかじゃないさ」
俺とやつの戦いが始まる。
今じゃやつと対等に戦うことが出来るようになった。
「グッ!? やるじゃないか」
「フン、当然だ」
「だが一つだけ教えてやろう」
「何だ?」
「神に抗うことは不可能だ」
そういうとやつは力尽きた。
神に抗うことが不可能?
何を言ってるんだ。
出来るじゃないか。
神の化身であるお前を倒したのだから。
「オルトン」
「…………」
「お前が悪い奴じゃないことは分かる」
「…………」
「だが、幸福な世界のためだ。その世界のために命を捧げて欲しい」
「私が死ねば本当に世界は幸福になるのですか?」
「ああ、なるとも。これを飲め。お前はいいやつだ。楽に死なせてやる」
そういって俺は毒が入っている飲み物を生成した。
「分かりました」
オルトンはそれを受け取り、最後に
「この世界をよろしく頼みます」
といって毒を飲んで死んだ。
終わった。
これで全てが、やっと終わったんだ。
「アルファート、遂にやったよ」
「ああ、次の任務を与えよう」
「次の任務? 聞いてないぞ」
どういうことだ?
アルファートは俺にオルトンを殺せばいいと命じただけだ。
次の任務とはなんなのだろう?
「この世界を……壊せ」




