第十四話「アルベルト・マッカーナー」
「さて、神奈」
俺たちは作戦会議を開いていた。
敵の情報を知る必要がある。
まずは新木新。
神奈と同じ能力を持っている人物。
こいつは俺をはめて殺そうとまでしていた。
こいつに特に力があるようには見えないが、恨みはある。
始末しておきたい。
地味に厄介な能力だしな。
「他に敵の情報はないか」
神奈はいつものように両手の人差し指を頭に当て、考えるポーズをしていた。
「アルベルト・マッカーナー」
「そいつがもう一人の敵か」
「彼の能力は今の勝よりも強い。それに彼は今」
彼女はしばらく貯めた後、こう言い放った。
「新木の近くにいる」
「ようこそアルベルト」
「貴方が新木さんですね。神に選ばれた」
僕は神に選ばれたもう一人の人間を側に置いていた。
彼も神に選ばれている。
高根の力は厄介だ。
どこへでもすぐワープでき、戦う力も備えている。
だが彼はまた別格だ。
僕の前で見せてくれた。
まるで魔法でも使っているかのように見えた。
彼の力があれば高根もすぐには手を出せまい。
僕は高根を逃がしてしまった。
ざる警備だったわけではない。
皆気がついたら高根勝は消えていた。という。
この前の保育園の件といい。
彼が今度は何をしてくるか分からない。
敵は彼だけじゃない。
用心するに越したことはないだろう。
「オルトン様」
「どうしました?」
「今や世界中で奇妙な出来事が起こっています」
「奇妙なこと?」
「日本で起きた保育園立てこもり事件で犯人はオルトン様を要求したり、その上世界中で奇妙な無差別事件が起こっていたり」
「…………」
「どうやら貴方様の命が狙われてるようです。とにかく今はあまり外に出ないほうがよろしいかと」
「分かりました。そうしましょう」
神よ。
これから何が起ころうとしているんでしょうか?
私には何も分かりません。
ですが私は祈りましょう。祈り続けましょう。
世界の幸福を。




