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男女完全隔離された名門学園都市。秘密の許嫁(銀髪ポニテ会長)に一途な俺は、女子生徒会からのアプローチをすべて勉強と科学で論破する  作者: 湊楓


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第14話:会長、その万年筆は筆圧で折るものではありません

第14話は、東西合同会議の後半戦(第2セッション)の決着を描くエピソードです!

議題は、蒼穹学園都市の命運を握る『年間生徒会基本協定(年間合同予算・境界防壁警備規律・年間行事基本計画)』!

男子生徒会も女子に対抗して、自治の防衛、数字、合理的な哨戒網を武器に堂々と渡り合います。

法規、財政、風紀、広報、厚生――東西の首席エリート十六名がそれぞれの専門性を存分に発揮し、白熱した議論を繰り広げる知性戦のカッコよさをお楽しみください。

コォン……。

黒檀の巨大円卓の最上座で、卓上ベルが澄んだ余韻を響かせた。

その澄み渡る金属音ひとつで、それまで漂っていた異様な緊張感と、令嬢たちの品定めの視線が、ピタリと止む。

「これより、東西合同生徒会・第2セッションを正式に開始します」

月城凛花の冷徹な美声が、大会議室の隅々まで染み渡る。

銀髪のハイポニーテールを揺らす彼女の表情には、一分の揺らぎもない。

西校舎を束ねる孤高の生徒会長としての威厳が、その場にいる全員の背筋を自然と伸ばさせた。

「第2セッションの議題は、本学園都市の根幹に関わる最重要案件――『蒼穹学園都市・年間生徒会基本協定書』の策定です。年間数千万円を超える自治予算の配分枠組み、前年度の不祥事を踏まえた境界防壁警備規律、ならびに年間合同行事の基本計画について、東西各役員の専門的見地から意見を求めます」

凛花が議案書の第一項を示し、東校舎側へと視線を流した。

「東校舎、発言をどうぞ」

「うむ。東校舎としても異論はない。速やかに各論の審議に入ろう」

御手洗征四郎が重々しく頷き、視線で味方の役員たちを促した。

俺はノートパソコンの画面を見つめ、指先をホームポジションへと静かに構えた。

ここからは、国家の中枢を担う名門エリートたちの真剣勝負だ。

一言の聞き逃しも、表記の揺れも許されない。俺は意識のギアを一段引き上げ、秒間十打鍵を超えるタイピング体制へと移行した。

口火を切ったのは、東校舎副会長の佐伯晴彦だった。

佐伯は銀縁メガネのブリッジを人差し指で押し上げ、手元の六法全書をトンと机に置いた。

「まず、境界防壁警備規律――前年度の『壁越えドローン事件』に対する再発防止策について発言する」

佐伯の声は、感情を一切交えない冷徹な法規マシーンそのものだった。

「東校舎側としては、学園自治規約第8条に『境界侵犯に関する即時停学・永久免職規定』を新設することを強く主張する」

その強硬な発言に、西校舎側から微かなざわめきが起きた。

天祥院エリスが「随分と身内に厳しい提案ですわね」と眉をひそめる。

だが、佐伯は微塵も退かなかった。

「誤解しないでいただきたい。男子生徒を理不尽に縛るために厳罰化を求めているのではない。むしろ逆だ。一部の不届き者の軽率な暴走によって、真面目に学業と部活動に励んでいる東校舎三百人の全生徒に、理事長発令の連座外出禁止や通信遮断といった理不尽な全体ペナルティが及ぶのを防ぐための防壁だ。身内の不祥事は、我々生徒会が制定した法に基づき、自らの手で厳正に断ち切る。これこそが、理事長や西校舎の介入を許さず、男子校舎の自治権を死守する唯一の防衛線である」

男子校舎の自由と誇りを守るための、毅然とした法治主義。

東校舎の代表として、一切の媚びを排した見事な論述だった。俺の指先が、その言葉を淀みなく議事録へと刻み込んでいく。

それを受け、西校舎副会長の神前綾乃が静かに息を吸い、ふわりと微笑んだ。

手元のカモミールティーから立ち上る湯気が、彼女の穏やかな美貌を優しく縁取っている。

「さすがは佐伯副会長。東校舎の生徒の皆様の自治と名誉を真摯に想うがゆえの、厳格な法治主義ですわね」

綾乃は佐伯の意図を完璧に汲み取った上で、優しく慈愛のある声で言葉を重ねた。

「ですが、だからこそ法規の観点から申し上げたいのです。近代刑法における『一般予防』と『特別予防』の観点から見れば、厳罰という名の防壁を高く築くだけでは、過密な規律によるストレスによって、いずれ内側から堤防が決壊してしまいますわ」

「……何?」

佐伯の眉がピクリと跳ねた。

「規約第8条に厳罰規定を置くことには、全面的に賛同いたします。ですが、それと同時に第8条第2項として、『生徒の精神的過密を緩和するための、東西生徒会による健全な相談窓口および特認交流枠の確保』を付則として新設すべきですわ。罰という抑止力に加え、生徒の心に寄り添う安全弁を設けることこそ、法学的に完全な再犯防止規定になりませんか?」

「…………っ!」

佐伯が息を呑んだ。

感情論による反論ではない。法学の根本理念である予防法学の観点から、条文の不備を的確に突かれたのだ。

佐伯はこめかみに冷汗を滲ませ、手元の六法全書をパラパラとめくった後、深々と息を吐き出した。

「……抑止力に加えて、圧力弁となる救済規定を設け、法の完全性を高めるか。ぐうの音も出ない正論だ。西校舎副会長の提案通り、第8条第2項の付則追加を全面的に認めよう」

佐伯は女子に屈したのではない。純粋な法理論争として相手の知性に敬意を表したのだ。

綾乃も「ご理解に感謝いたしますわ、佐伯副会長」と優雅に会釈を返した。

副会長同士のハイレベルな合意に続き、次は財政の火花が散った。

「続いて、年間自治予算の圧縮と配分についてだ」

東校舎会計の御影怜司が、銀縁メガネの奥の切れ長な目を光らせ、手元の電卓を滑らかに叩いた。

「現在、境界防壁の高圧電流維持費などで、月額五十万円もの公金が浪費されている。これを夜間および登下校時以外の時間帯において省電力パトロールモードへと移行させ、月額二十万円に圧縮する。浮いた月額三十万円の使途について提案がある」

「お待ちになって」

天祥院エリスが扇子をパチンと鳴らし、青い瞳にプライドを宿して身を乗り出した。

「浮いた予算を東校舎の運動部に偏重配分するおつもりなら、断じて認めませんことよ! 我が西校舎の芸術系、服飾系部活動の支援予算を削減するような真似は許しませんわ!」

「話を最後まで聞け、天祥院会計」

御影は一切の感情を交えず、淡々と数字のシートを液晶画面に投影した。

「女子側の部活動費を削るなどとは一言も言っていない。削減した月三十万円は、東西生徒会で完全に折半する。すなわち、東校舎、西校舎ともに月十五万円、年間にして百八十万円ずつの部活動活動費の純増だ。使途は各校舎の自由裁量とする。――これ以上の反対に、何か合理的な理由はあるか?」

「なっ……!?」

エリスが絶句し、開いた扇子の陰で唇を噛んだ。

一切の偏りがなく、西校舎にとっても純然たる利益しかない完璧な財政提案。

「……ぐうの音も出ない正論ですわね。認めますわ、御影会計の配分案を全面的に承認いたします」

御影の冷徹な数字無双に、西校舎情報管理の夜見栞が、だぼだぼの萌え袖から指先を出してタブレットをタップした。

「……過去三年間のインフラ維持費と照合完了。御影会計の試算に誤差ゼロ。統計的最適解と判定」

栞の淡々としたデータ照合が、その正当性を完璧に裏付けた。

議論の熱気は、さらに各役職へと波及していく。

風紀の協議では、爽やか系筋肉イケメンの海堂陸斗が、無駄のない引き締まった体幹で背筋を伸ばし、大型モニターに防壁周辺の見取り図を表示させた。

「境界防壁の巡回ルートだが、東西で同じ時間帯に回るのは人員の無駄だ。東西で哨戒スケジュールを三十分ずつ互い違いにシフトさせれば、監視カメラの死角を完全にゼロにできる。どうだろうか、剣崎風紀委員」

膝の上に白木の木刀を抱えた剣崎冴が、褐色に輝く精悍な顔立ちを引き締め、切れ長の瞳をスッと細めた。

「……見事な着眼点だな、海堂」

冴の声は凛として涼やかでありながら、その端正な横顔には少女らしい可憐な透明感が確かに宿っていた。

「東西で死角を補い合う合理的な布陣だ。我が風紀隊も同調しよう。風紀の乱れは学園の乱れ。互いに規律を死守するぞ」

「ああ、頼りにしてるよ」

海堂の爽やかな笑みに、冴は「う、うむ……」とわずかに頬を緩め、居住まいを正した。

広報の協議では、特命全権大使一族のプリンス・鳴神玲音が、華麗な所作で年間広報計画書を提示した。

「年間行事の告知ポスターだが、全生徒が誇りを持てる洗練されたものにしたい。城崎さん、姫野さんの卓越した感性をお借りできないだろうか?」

完璧なレディーファーストの問いかけに、書記の姫野莉子が八重歯をチラリと覗かせ、あざとくニヤリと笑った。

「ふふっ、鳴神くんは話が早〜い♡ 男子の作るポスターって文字ばっかりで堅苦しいから、全体のデザインとキャッチコピーは全部ウチらに任せてよね! その代わり、男子生徒の購買意欲をそそるアンケート調査はそっちで集めること。いいでしょ?」

「異論はないよ。魅力的なポスターになることを期待している」

玲音が柔らかく微笑む。

その横で、愛莉は相変わらず資料の壁の向こうから「そ、そうよ! 配色とフォントの選定はうちが完璧にやってあげるんだから……!」と強がってみせたが、俺の手元と視線が交錯しそうになった瞬間、「ひゃっ」と息を呑んで再び資料に顔を埋め、耳の先まで真っ赤にして縮こまっていた。

厚生の協議では、歌舞伎名門宗家の小日向陸が、指先まで洗練された美しい所作で一礼した。

「年間行事の資材搬入についてですが、東西別々にトラックを手配していては経費と警備の負担が倍増します。境界タワーの地下大型搬入口を一括運用し、荷受けを一元化すべきかと存じます」

それを受け、紅白の巫女装束を着た桃瀬妃莉が、おっとりとした瞳を瞬かせ、巫女袖を胸元で合わせた。

「賛成〜。重い荷物は男子の力持ちさんに運んでもらえたら、女子もすごく助かるし〜。……ついでに、美味しいお菓子の搬入ルートも確保できたら最高なんだけどな〜」

妃莉はおっとりと呟きながら、じっと俺のブレザーの右ポケットを見つめ、クンクンと小さく鼻を鳴らしていた。

(……凄まじい議論の密度だ)

俺のキーボードを叩く指先は、すでに発熱を帯びるほどの超高速で動き続けていた。

十六名のエリートたちが、自らの校舎の意地と誇りを背負い、だが互いの知性を正当に認め合って作り上げていく、完璧な合意形成。

三年間を共に駆け抜ける【終身特別執行部】として、これ以上ないほど充実した議論が結実しようとしていた。

カタタタタッ……ッターン!

俺が最後の条文のタイピングを終え、エンターキーを静かに弾いた。

画面には、全二十四条からなる完璧な『蒼穹学園都市・年間生徒会基本協定書』が、一分の誤字脱字もなく構造化されて完成していた。

「……以上で、全議題の審議が終了しました」

凛花が立ち上がり、大会議室を見渡した。

その声には、一切の私情を交えない、絶対の生徒会長としての風格が満ちていた。

「本協定案について、東西全役員、異議はありますか」

円卓の十六名が、静かに首を横に振る。

征四郎が深く頷いた。「満場一致の可決だ。素晴らしい協定が結ばれた」

「ええ。東西の調和と規律のために、極めて有意義な成果となりましたわ」

凛花が美しく目を細めた。

「それでは、本協定書の正本に、東西両生徒会長の直筆による調印(署名)を行います。如月庶務、用紙の印刷を」

「承知いたしました」

俺は手元の操作で、会議室備え付けの高精度プリンターへデータを送信した。

数秒後、排出された特厚の上質紙を二つ折りの黒革バインダーに挟み、円卓の中央へと運んだ。

まずは征四郎が万年筆を抜き、流麗な筆跡で男子校舎側の欄に署名を入れる。

「頼むぞ、月城会長」

征四郎がバインダーを滑らせ、円卓を挟んだ凛花の前へと差し出した。

厳粛な調印の儀式。

新入生執行部による歴史的な協定の締結に、誰もが安堵の息を漏らし、静かな達成感が空気を満たしていた。

――だが。

(…………っ!?)

俺の背筋を、突然、氷水を流し込まれたような凄まじい悪寒が駆け抜けた。

凛花が、署名するための高級万年筆に手を伸ばした。

それは月城家伝来の最高峰・黒漆塗りエボナイト製万年筆。

金無垢のペン先が鈍い光を放つ、推定価格十万円は下らない名品だ。

凛花は、天使のように完璧で、涼やかな微笑みを浮かべていた。

紫紺の瞳は澄み渡り、頬には優雅な気品が漂っている。

だが――その完璧な笑顔のまま、彼女の視線がスッと動いた。

俺のブレザーの右肩。先ほど給湯室で、神前副会長の指先が触れようとした、あの箇所。

そして、資料の陰でいまだに耳を真っ赤にして小さくなっている愛莉の横顔。

それらを、コンマ数秒の間に射抜いた瞬間――。

凛花の右手に、目に見えて尋常ではない力が込められた。

スッと、ペン先が署名欄の紙へと落とされる。

その刹那。

ギチ……。

ギチギチギチッ……!!

「……っ!?」

大会議室の全員が、息を呑んで目を見開いた。

静まり返った部屋に響き渡ったのは、金属と硬質ゴムが極限まで悲鳴を上げる、不吉極まりない軋み音だった。

人間の握力から発せられているとは到底思えない、凄まじい圧縮応力。

万年筆の軸が、肉眼で見てわかるほどにグニャリと歪み始めている。

(ま、待て凛花……ッ! 筆圧のレベルが物理限界を超えている……ッ!!)

俺が心の中で絶叫し、制止の手を伸ばそうとした――その瞬間だった。

『メキョッ……バキィィッ!!』

乾いた破壊音が、雷鳴のように大会議室に轟き渡った。

十万円の高級エボナイト軸が、真ん中から無惨に真っ二つにへし折れた。

内部のインクタンクが内圧で破裂し、漆黒のインクの飛沫が、バインダーの余白と机の上にピシャリと点々と飛び散る。

しん……と。

大会議室が、完全に静まり返った。

エアコンの微かな送風音すら掻き消えるほどの、絶対零度の静寂。

折れた万年筆の破片が、卓上をコロコロと転がる。

その惨状の真ん中で、凛花は折れたペンの残骸をスッと優雅に円卓の上へと置き、微笑み一つ崩さずに、一切の感情を圧し殺した声で告げたのだ。

「あら……少々、筆圧が強すぎましたようですわ。東校舎の皆様、替えをお借りできますか?」

「ひ、ひぃぃぃぃぃっ……!?」

その瞬間、東校舎側の男子生徒会席から、引き攣った悲鳴が漏れ出た。

御手洗征四郎が顔面を蒼白にし、カタカタと震えながら動揺している。

(な、なんだあの腕力は……!? 調印の瞬間に万年筆を粉砕するだと……!? 『東校舎などいつでも握り潰せる』という、絶対零度の威嚇射撃なのか……ッ!?)

隣では、副会長の佐伯が青ざめた手で胃薬のボトルを取り落とし、「い、胃が……胃に穴が空く……!」と円卓に突っ伏していた。

鼻にティッシュを詰めた虎太郎に至っては、「美少女の筆圧じゃねえぇぇ! 殺されるぅぅ!」と白目を剥いて失神寸前だ。

唯一正気を保っていた御影怜司だけが、「あの高級万年筆……推定損害額、十万円……」と震える声で呟いていた。

一方の西校舎側でも、令嬢たちがそれぞれの表情を浮かべていた。

エリスが「会長の筆圧、恐ろしいですわ……」と扇子を胸元で握りしめ、冴は「見事な手の内の締めだ……会長、相当な武道の鍛錬を積んでいるな」と真面目に感嘆している。

莉子だけは八重歯を覗かせ、「ふ〜ん……? 会長、あんな澄ました顔してずいぶん熱いじゃん♡」と面白そうに瞳を輝かせていた。

「……どうぞ、予備のペンです」

俺は表情筋を意地でも平坦に固定したまま、自前の黒ボールペンを差し出した。

「ありがとう、如月さん」

凛花は涼やかな顔でペンを受け取り、今度は繊細なタッチで、完璧な署名を書類に走らせた。

「これにて、第1回東西合同生徒会会議を閉会とします。皆様、お疲れ様でした」

凛花の宣言とともに、役員たちが一斉に立ち上がり、資料の片付けを始めた。

男子生徒会は、命からがら逃げ出すように足早に出口へと向かっていく。

俺がノートパソコンのシャットダウン操作をしようとした、その時だった。

ピコンッ。

画面の右下に、一般のネットワークからは絶対に検知されない特殊な暗号ポップアップが、赤く点滅した。

湊が周囲の死角を突いて、瞬時にショートカットキーで復号化コードを展開する。

画面に表示されたのは、たった一通の、極めて簡潔な裏暗号チャットだった。

『……湊くん。今夜二十二時半、男子寮の点呼が終わったら、端末の前で正座して待っててね?(激怒の炎マーク)』

(…………っ!!)

俺の額から、今日一番の冷汗がツッと伝い落ちた。

二十二時半。夜の点呼と消灯が終わった直後、誰にも見つかってはならない完全な深夜の裏回線。

資料を抱えて部屋を出ようとする凛花が、議事録席の前を通り過ぎる。

すれ違いざま。

凛花は冷徹な生徒会長の顔を崩さないまま、机の死角で――俺のスラックスの裾を、コツンと小さく、だが確実に蹴飛ばしていった。

銀髪のハイポニーテールが、ふわりと誇らしげに翻り、扉の向こうへと消えていく。

(……今夜は、覚悟を決めなければならないようだな)

俺はノートパソコンを静かに閉じ、冷汗を拭いながら、内心で深々と天を仰いだ。

東西完全隔離の境界タワーで繰り広げられた初対面の嵐は、こうして、最愛の許嫁による凄まじい嫉妬の火種を残したまま、幕を下ろしたのだった。

第14話をお読みいただき、誠にありがとうございました!

東西エリート十六名による本格的な知性戦、そして完璧な笑顔のまま高級万年筆を粉砕した月城凛花会長の静かなる嫉妬回でした!

男子生徒の自治と名誉を守るために厳罰化を主張した佐伯と、そこに慈愛と救済の付則を提案した綾乃の副会長対決。

待機電力の削減から双方の部費純増を叩きつけてエリスを完全論破した御影。

そして風紀、広報、厚生と、十六名全員が持ち味を発揮したカッコいい議論の直後に訪れた、万年筆爆砕のギャップコメディを楽しんでいただけましたら幸いです!

東校舎男子たちが「宣戦布告だ!」と震え上がる横で、湊のPCに届いた最愛の許嫁からの恐怖の裏暗号――

『今夜二十二時半、端末の前で正座して待っててね?』

次回、第15話もどうぞよろしくお願いいたします。

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