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盲目貴族は小説を書きたい。  作者: Yな奴
マリア魔法学院

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魔術の訓練場


「これより魔術の訓練を始めます。」


 先生の声と一緒に皆が的に向かって魔法陣を向けて、詠唱を唱える。

 火、水、風、岩、木、それぞれ違った魔法が的に向かって放たれる。


(僕は他の皆とは違う事を訓練中に試さないと。)


 僕は魔法陣を展開した。

 そして、魔法陣を分解して魔力の粒子を操作する。


「ふぅ…」


(形を変えて、魔法陣を鉛筆のように細くする!)


 魔法陣だった物は槍のような形になった。


「はっ!」


 槍に変形した魔法陣が的を穿ちながら、その場で魔力が暴発する。


「時間差で魔法陣から木が溢れ出た?」


 僕は目の前で木々に覆われている的を見ながら呟くと、隣で見ていたシルヴィが言った。


「無駄に魔力を消耗し過ぎていますが、及第点としておきましょうか。」


「えぇ、これで及第点なんですか。」


 割と上手くいった方だと思っていたのに、ギリギリ扱えていただけだなんて。


「言ったでしょう、そう簡単には会得する事はできないと。」


 あの時に魔術室でシルヴィが魔法陣に流れている魔力の粒子を操る方法を言っていた。


「魔法陣や魔法の構成は魔力の粒子という事くらいは知っていますよね?」


 5歳児でもギリギリわかる知識だ。

 体内に流れている魔力を粒子に変換して魔法陣を生成する、魔法陣は魔力の出口みたいな物だ。


「それは…勿論、知ってますよ。」


 魔力を別の魔力に変形させてから放出させるのが魔法陣の役割だ。


「知っての通り、魔法陣は下手な防御魔法よりも遥かに頑丈です。」


「魔力の粒子を完全に理解すれば、剣のように魔法陣を扱うこともできますし。」


「空中に漂う微かな粒子も認識できれば、相手の魔法陣も利用できます。」


「相手の魔法陣も操れるんですか…!?」


「空気中に漂う魔力の粒子を操れるようになれば、ですけどね。」


 最初に言われた時は理解できなかったけれど、実践で試した僕はシルヴィの言っていた事の意味を理解した。



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