↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盲目貴族は小説を書きたい。  作者: Yな奴
盲目の少年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/12

何も見えない

 どうやら僕は転生したらしい、トラックに轢かれる事で転生するなんて話が本当だった事に驚いてる。

 これはきっと小説のネタにできる。

 今すぐにスマホで小説を書いてみたい。


(あ、異世界でスマホがある訳ないや。)


 スマホがないことだけはわかる、魔法を使うという言葉を聞いてから機械に頼る生活をしていない筈だ。


(う、うーん…)


 それにしても、どうして何も見えないんだろう。



――――



 何も見えないまま、半年が過ぎた。

 声を頼りに周りで何が起きてるのかを把握する。

 どうやら、僕の母親はルシル・アシュリーと言う名前らしい。アシュリーって事は、僕はキャシー・アシュリーなのだろう。


「どうして、この子の目は真っ白なのかしら…。」


 目が真っ白…?

 その言葉を聞いて、僕は確信してしまった。

 これは白内障なのだろう、目の中の水晶体が白く濁ってしまう事でなる病。

 暗闇の中でモヤモヤした白い何かが見えるだけで、何も認識することができない。

 きっと、重度の白内障なのだろうか?


「魔導士の人に見せれば、わかるかしら…」


 次の日、ルシルは医者のような人物を連れてきたようだ。


「この者は呪われておる、直ちに殺すのじゃ…!」


 見えなくても嫌悪感が伝わる。

 この世界の人から見れば、白内障なんて呪いにしか見えないだろう。


「出てって…!」


 それでも母は呪いだと信じずに、その人を追い出した。きっと、我が子が呪われてると信じたくなかったのだろう。


――――


 そんな事から1年が過ぎ、僕はようやく歩けるようになった。何も見えない中で歩くのは、とてつもなく怖かった。それでも、耳を頼りに母の声が聞こえてきた方へと歩く。


「私のキャシー、こっちよ。」


 僕は目が見えないが、聴覚を頼りにある程度は道を認識する事ができた。


「うー」


 母の訓練の甲斐もあり僕は自分の声を頼りに、周りを把握する術を手に入れた。きっと、コウモリのアレみたいな物なのだろうか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。