王太子殿下の護衛騎士?になりました
私は今どこにいるでしょう?
正解は王太子殿下の執務室です。
なぜそんなところにいるかというと、、、
「お嬢!今日も手合わせしてくれ!」
「「お嬢」」......
またか、と思いながらもなんだか楽しくなってきているアリティアは、今日もみんなと訓練していた。
そこに隊長がやって来た。
「ティアいるか〜?」
「はい、こちらに。」
「王太子殿下から呼び出しがかかっている。」
またか....
今日は何の用だろう、と思いながらこの呼び出しに拒否権はないので素直に王太子宮に向かう。
「アリティア=ディアス、ただ今参りました。」
今回は1人で来たので私が声を張り上げる。
「どうぞ」イルマさんの声がした。
入室するとそこには前に来た時よりももっと高く積まれた書類があり、部屋が散らかっていた。
「..........!!」
あまりの散らかりように絶句する。
気を取り直して、
「本日の用件はなんでしょうか?」
「....私はお前の書類整理能力をかっているのだ。
なのでこれからお前は護衛として俺のそばで書類仕事をしろ。」
?殿下の護衛?なのに書類仕事?
それってただただいいように使われてるだけじゃん!!と思ったけど、アレンスティード殿下に信用していただけたら前世みたいに剣を捧げて忠誠を誓えるかもしれない!!
「はい!そのお話謹んでお受けいたします!」
少し声が不自然に弾んでしまった。でも、前世からの悲願が果たされる日がやって来そうで嬉しいのですから!これくらいはいいでしょう。
その日から私は殿下の専属護衛になりました。一応第三部隊の所属のままですが、ほぼ殿下の近衛のような立場になりましたね。第三部隊の寮から毎日王太子宮まで通います。なのでいつものように手合わせ出来なくなると言うと、第三部隊の人達からは
「お嬢!行かないでくれぇぇぇ」
「お嬢、また手合わせしてくれますよね?」
「「お嬢ー!」」......
なんだかこの騒がしい人たちと離れると思うと少し寂しいと思ったけど、会えなくなるわけじゃないので、私は、
「暇があればここにくるので、またよろしくお願いします!」と言う。
「「お嬢ぅぅぅぅぅー!」」
みんなが大合唱する。面白い人たちだな、と思いながら、私はその場を後にして、王太子宮に向かう。
「王太子殿下。アリティアです。」
殿下の護衛になって3年たち、慣れたティアは自分の名前を言うと返事を待たずにすぐに執務室へ入るようになった。
「....もう少し遠慮しなさい。」
イルマさんにはお小言をもらうこともあるけど気にしないことにした。
私の神経は図太いからね!!
と、慣れた手つきでいつものように書類を捌いていく。
集中が切れて、周りを見渡してみると執務室に乱雑に置かれていた書類が全て処理されていた。
私って仕事早ーい!と、自画自賛する。(だって誰も褒めてくれないからね)
「ご苦労。今日は帰っていいぞ。」
「では、殿下失礼します。」
そう言い退室しようとすると、
「.......アレンスティードだ」
「はい?」
「だから!アレンスティードと呼べと言っているだろう!」
なぜか怒られた?照れ隠しかな?
まぁ、断る理由はないので、
「承知しました。では、アレンスティード様。また明日。失礼します。」
そう言い、私は、第三部隊の訓練場に向かった。




