冷酷王太子(sideアレンスティード)
「ティア!!」
「殿、、下、、、 私は大、、、丈、、夫、です、、」
ティアが背中から血を流している、、、、、
このままではティアが死んでしまう、、嫌だ!
そう思い、俺は必死に助けを呼んだ。しかし、誰もこない、、、俺にはどうすることもできないのか、、、くそっ
刺客がきた時に王宮に連絡した馬車の御者が騎士を連れて戻ってきた。
「王太子殿下!!ご無事ですか?」
騎士の1人が走り寄ってきた。
「俺は無事だ!!でもティアが!!」
騎士達がきた頃にはもうティアは意識がなかった。
急いで王宮の医術棟にティアを運んだ。
(ティア、、頼む、、、、、死なないでくれ!!」
しかし、俺の願いも虚しく、ティアが俺を守りながら刺客と戦った時に斬られた背中の傷が致命傷で死んだ、、、、
ティア、、、すまない、、俺が中途半端な態度をとっていたから、、、、
後悔してももうティアは戻ってこない、、、俺はこの日から感情を心の奥に閉じ込めた。もう大事な人をなくすのは懲り懲りだ、自分の命は自分で守る!!
そう決意し、それから俺は8年間毎日王太子教育、剣術の稽古の全てをこなし、誰よりも強く、誰からも認められる王太子として認められた。王妃からは表立って疎まれることもなくなった。
陛下からも、《私》が王太子として自覚を持ったのが嬉しいのか、政務の仕事を任せられるようになってきた。俺は淡々と政務をして、違和感を感じた部分を徹底的に調べ上げ、脱税や圧政をしている貴族を断罪していった。
ある日、ディストハイド王国の隣の国、クロルフィーレ帝国に怪しい動きがあると報告が上がった。調べると、クロルフィーレはディストハイドに戦争を仕掛けるつもりのようだ。
そこで陛下は私に国境へ行き、戦争を最低限の犠牲で納めるように命じた。
私は、その戦争で勝利を収めた。 そして、ディストハイド側に有利な条件で条約を結んだ。
私は、その時の戦争で敵を無慈悲に殺したことから、敵国からは、死神王太子、ディストハイドの貴族からは冷酷王太子と呼ばれるようになった。
他人からなんと言われようがどうでもいい
私のそばにティアが居てくれるのなら、《俺》は何も望まないのにっ!!
俺の心は死んだ。
ティアがいなくなってから俺は《私》という一人称にして、完璧な王太子を演じてきた。
これからも私は、冷酷な人間として生きていくのだろう、、、、
ティアがいない限りは、、、




