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学生魔術師物語  作者: マンボウ
魔神復活編
30/32

阿呆な魔術師

三十話更新しました!!

楽しんでいってください!!

 淳也は一人でスパイダー五体を相手にしていた。巣が近いのか遠くからもワラワラと湧いてくる。

 「キモすぎる…」

 淳也は魔術を体の一部に纏わせるのではなく、内臓や変な液体を被らないように離れながら倒していった。

 ていうか何で王の俺が後藤に命令されなきゃならんのだ…

 有紗とルウェイの方には一匹もスパイダーは行っていない。淳也は蒼炎で剣を創った。

 「うぜぇ、道を空けろ…」

 ブンッ!!

 淳也は横に剣を振るい、有紗とルウェイの元に走った。ルウェイは淳也がいつの間にか隣にいるので驚いていた。

 「な、何で戻って来るのよ…」

 「作戦変更、お前も手伝え。」

 その言葉に有紗はとても嫌そうな顔をした。

 「いやよ、犬の奴ならまだしも虫は無理!!」

 「受けたのお前だろ…」

 そうして言い合っている内に、淳也達三人はスパイダーに囲まれてしまった。

 「淳也さん、だ、大丈夫なんですかこれ…」

 ルウェイが淳也に言うと、淳也は即答した。

 「お前は俺が守るから大丈夫。」

 今度は有紗が聞いた。

 「わ、私は?」

 すると淳也は有紗に親指を立てて言った。

 「ファイトッ!!」

 言うと同時に淳也はルウェイを抱えて洞窟の中に入っていった。余りの速さにスパイダーも反応出来ずに素通りさせてしまう。有紗は一人スパイダーの群れに囲まれ、絶叫しながら周りに雷撃を放ちまくった。

 「いやぁぁぁぁぁ!!」

 ドゴォン!!ベキベキッ!!グチャッ!!

 淳也の後ろでは物凄い惨劇が繰り広げられていた。勿論ルウェイの目は淳也の手で後ろを見ないようにしている。

 「あ、あの~…」

 「見ちゃだめだ!!むごすぎる!!(虫が)」

 グチャッグチャッ…

 淳也とルウェイは有紗がこちらに向かって来るのを感じ取ると、有紗から離れるべく洞窟の奥に身を引いた。

 「何で二人して逃げるのよ…」

 「だって…なぁ。」

 「え、ええ…」

 有紗は淳也と違って距離を取らなかったために全身にスパイダーの液体等がこびり付き、異臭が漂っていた。

 「寄るな…」

 「で、出来ればもうちょっと離れてくれませんか…」

 「二人とも酷い!!」

 だが、ふざけているのもそこまでだった。洞窟の奥から続々とスパイダーが現れる。淳也は二人を入り口で待機させると、自分は奥に歩いて行った。

 「さて、害虫駆除だ…」

 淳也の前に赤色の魔法陣が現れると、洞窟全体を燃やす勢いで炎が広がって行った。スパイダー達は逃げることも出来ずに燃やされていく。

 炎が治まると、淳也は周りの気配を魔力で調べ、自分と入り口の二人以外に誰も居ないことを確認し、入り口に戻った。

 「す、凄いです!!ウィザード様はひょっとして、栄光の七騎士(ナイツ オブ セブンス グローリー)の一人ですか!?」

 「何だそりゃ…」

 淳也は首を傾げた。そして目線でルウェイに尋ねると、彼女は凄い勢いで解説を始めた。

 「栄光の七騎士(ナイツ オブ セブンス グローリー)はですね、王都にいるマグレガー陛下から優秀な七人のウィザードに与えられる称号です!!その強さは一人で小国一つが相手に出来ると言われています!!」

 淳也は後ろに後退しながら苦笑いした。

 「へぇ~、詳しいね…ルウェイはウィザードにならないの?」

 この質問にルウェイは俯いた。

 「あ~、淳也がルウェイを苛めた~。」

 「も、もしかして、おれ地雷踏んだ?でもなりたいなら何でならないんだ?」

 ルウェイはウィザードになれない理由を話し出した。

 「わ、私の村には魔法が使える人がいませんから…」

 これに答えたのは有紗だった。

 「だったらこの馬鹿に教えて貰ったら?王都に着くまでに、魔法が使えるように多分なるよ?」

 「で、でもそれだと淳也さんにご迷惑が掛かるのでは…」

 「いいぜ、カエシスもルウェイも二人とも教えてやるよ。まぁ、カエシスはどうかわからんが…」

 この答えには有紗も驚いたらしく淳也に理由を聞いた。

 「意外ね…断ると思ってたのに…」

 「いやぁ、お前と違って暴れないだろうし教えやすいと思ったからな…それに、最近は俺の周りって貧乳が多いんだよね~。一人くらい大きい子が居てもいんじゃね?」

 それを聞いた有紗は額に青筋が浮かび上がり、淳也にとってあり得ないことを言った。

 「だ、そうですよ…どうします?優樹菜さん、沙也香ちゃん…」

 淳也の後ろから優樹菜と沙也香が現れ、有紗と共闘して淳也を三角形に囲んだ。淳也は冷や汗ダラダラである。

 「な、何で君達が居るのかな?」

 「そんなことはどうでもいいわ…ねぇ、沙也香ちゃん…」

 「ええ、そうですね、優樹菜さん…」

 淳也は逃げようとしたが囲まれていて、逃げられなかった。

 「あ、あはははは…」

 もはや淳也には乾いた笑いしか出なかった。この後の出来事はルウェイでさえ語りたがらない程、凄惨なものだったと言う。


バトルが最近多いので、少し笑いを入れてみました。笑ってもらえると幸いです。

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