表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学生魔術師物語  作者: マンボウ
魔神復活編
25/32

無慈悲

二十五話です。

遅れてしまってすみませんm(_ _)m

 優樹菜を説得し淳也はスーパーマーケットまで買い物に来ていたのだが、後ろを尾行してくる者の存在に困っていた。

 「買い物は済んだし帰るかな…」

 淳也はそう言うとワザと遠回りをして帰った。しかし撒こうとしても一向に尾行者は付いて来る。諦めた淳也は大声で言った。

 「あのさ~、あんた尾行下手くそ!!もうちょっと巧くやれよ!!」

 そして尾行者が隠れているだろう所に雷撃を放った。しかし尾行者もただではやられず見事に淳也の雷撃を防ぎきった。

 「さすが黒王だ…俺の隠行を破るとは…」

 「いや、俺下手くそって言ったよね…で、まだ昼過ぎなのにここでドンパチやるか?」

 淳也がそう言うと、向こう側(姿が見えない)の人物も同意した。

 「確かにここでやるにはリスクが大き過ぎる。夜の二十一時に下関高校近くの公園で待つ。」

 そう言い残して姿の見えない人物の気配は消えた。

 「バックレたりは…出来ないよな…」

 その時の事を考えて憂鬱になる淳也だった。

        ☆☆☆

 夜二十時五十五分、淳也は半袖ジーパン姿で公園の中央で立っていた。周りには礼司に頼んだ人払いの結界のおかげで公園から半径三キロメートルは誰も人はいない。

 「五分前到着とは感心だ。」

 「お前は教師か…」

 淳也がベンチに座ろうとすると、月を背後にジャングルジムに佇む男がいた。淳也は面倒くさいのか用件だけを聞いた。

 「で、お前は何でこんな所に俺を呼び出した…正直面倒くさいし…用件だけさっさと言え…」

 男は頷くと、簡素に用件だけ言った。

 「黒王、お前にこちら側に来てもらいたい…」

 すると淳也は呆れた様に言った。

 「馬鹿か?俺が、はい、とでも言うと思ったのか?」

 「いや、無理ならば力ずくで連れて来いと言われている。」

 「教主にか?たしかお前らの所の大将だったな…だがなぜ俺を?」

 淳也は何故自分が呼ばれたのかが解らなかった。

 「何故…だと?お前は騙せると思っているのか?お前一人だけで王全員を相手に完勝、いや我らが教主にも勝てるのに?」

 「………」

 淳也は無言だったが男は続けた。

 「お前はこちら側に付くべきだ…なんせ、」

 そして男は驚くべき事を平然と言った。

 

 「黒王以外の先代王全員をお前が殺したのだからな!!」

 

 「ッ!!」

 淳也の顔は歪んでいた。

 「何故お前がその事を知っている…いや、そうか教主か…」

 「その真実はいずれバレる…こちら側に付けばこの事実は黙っているが?」

 この言葉に淳也の眉がピクリと動いた。

 「脅すきか…」

 「いや、脅しではない…しかし断ればお前を力ずくで連れて行くと言ったはずだが…」

 そう言うと男は手を挙げた。するとあらゆる所からフードを被った人物達が現れた。

 「三十人全員神器持ちだ…お前でもこの数は無理だろう…それに人質もいる…」

 すると両手両足を縛られた沙也香と有紗がいた。有紗の手には礼司が作った固有魔術を封じるブレスレットがはめてある。

 「優樹菜は何をやってたんだ…!!」

 それには有紗が答えた。

 「優樹菜さんは悪くないの、私が一人で夜の散歩に出るから…」

 そして男は聞いた。

 「どうする?これでも」

 「逃げて、淳也先輩!!この数はいくら淳也先輩でも勝てない!!」

 会話に割り込んだのは沙也香だった。しかしその必死の叫びは淳也の笑い声に掻き消された。

 「プッ、アハハハハ!!…クク、はぁ…笑わしてくれるな…」

 「お前は解っているのか!!人質がいるのだぞ!!」

 しかし淳也はその言葉を無視して、自分の神器を喚び出した。 

 「事象形成、『誓約・極光の神槍(ブリューナク)』」

 すると淳也の手には光で出来た投擲用の槍が握られていた。

 「しょ、正気か…?」

 男の言葉も気にせず淳也は己の神器の祝詞を詠う。

 『かつて神槍は槍ではなく神の業であった。しかし人々の信仰によって業は槍に姿を変えてしまった。勝利がほしい。故に我は求める。原初の御業を。太陽神ルーが使われた神の御業を。』

 そして神槍はその姿を変える。


 「事象解放、『神約・太陽神の腕輪(ブリューナク)』」

 

 その場にいる者は淳也を除き驚愕に目を見開いた。淳也の手首には黄金に輝く腕輪が嵌まっていた。

 「人殺しは好きじゃないが、人質を取った貴様らにくれてやる慈悲はない…」

 淳也が冷静に言うと、焦った様に男が叫んだ。

 「早く人質を殺せ!!」

 しかし淳也が腕を上に挙げた途端に、淳也の周りには消滅魔力で出来た槍が三十本現れた。

 「死ね…」

 淳也が腕を下に振った途端、槍は男を除いて一人残らず貫いた。ある者は神器で防ごうとしたが出来ず。ある者は逃走を図ったがいつの間にか貫かれた。そして全員には共通している事がある。それは、


 全員急所である左胸を貫かれていた。


 「ひ、ひい、ば、化け物!!」

 男は後退りながら逃げようとしたが、淳也はそれを許さず、

 「何逃げようとしてるんだ…貴様は塵も残らず消滅させてやる…」

 淳也が周りにまた三十本の消滅魔力の槍を創り出すと腕を振り下ろした。

ブリューナクについてはいろいろな説があります。神の槍だとか神の技の名前だとか…

気になる人は、ぜひ調べてみてください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ