誤解
二十四話です!!
楽しんでいってください!!
淳也は鼻歌を歌いながらチャーハンを作っていたが沙也香が居間でずっと固まっているのを感じ取った。
「テレビ点けていいぞ!!暇ならゲーム機使ってもいいし!!」
「だ、大丈夫です!!」
淳也は気を使って言ったつもりだったが、本人が良いと言うのでそれ以上は何も言わずチャーハンを作っていった。
十分後。淳也と沙也香はチャーハンを食べていた。淳也は静かすぎて居心地が悪くなってきたので何か話題を考えていた。
「そういえば壬生は何で魔術師になったんだ?」
その言葉を聞いた途端沙也香は食事を止めて固まった。そしてますます顔が赤くなっていった。
「そ、それはですね…い、言わないと駄目ですか?」
「いや、嫌なら別に構わないが…」
すると沙也香はホッとして、今度は沙也香の方から質問した。
「淳也先輩は何で黒王になったんですか?」
「う~ん、特に理由は無いが、先代黒王が俺の師だったからかなぁ…」
それを聞いて沙也香は驚きの余り淳也を凝視してしまった。しかし淳也と目が合うと途端に顔を真っ赤にして俯いた。
「で、では何で淳也先輩は歴代最強の黒王と言われているのですか?」
その質問に淳也は少し考えた後、まぁいいかと思うと話し出した。
「壬生は俺が神器の複数持ちだってのは知ってるか?」
沙也香はそれにコクリと頷くと言った。
「そ、それが理由なんですか?神器をいっぱい持ってるとか…」
「いや、そんないっぱいも持ってないよ。しいて言うなら…」
淳也の次の言葉を沙也香は俯いたまま聞いていた。
「俺が本気を出したら負けは有り得ないんだよ…」
沙也香は瞬間戦慄した。淳也は自分の言葉に確信を持っている。この人は本当に負けないのかもしれない、と。
「だけど本気を出した後は何日か大変な事になるけど…」
「大変な事?」
内緒、と言って淳也は食べ終わった皿を沙也香の分も片付けようとしたが沙也香に止められた。
「お、お片付けは私がやります!!」
「お、おう頼んだ…」
そう言うと沙也香は台所に行った。
「えへへ、新婚さんみたい…」
「?」
淳也には聞こえなかったらしく首を傾げながら沙也香が皿を洗い終わるまで書類に目を通していた。
十分後。沙也香が居間の方に戻って来た時、淳也は出掛ける準備をしていた。
「あ、あのどこかに行くんですか?」
「ああ、買い出し。皿洗いありがとな。っ!!」
と言って淳也が足を滑らせ沙也香を押し倒してしまった。そして運の悪い事にドアをチャイムも鳴らさずに開けて入って来た人物がいた。その人物、優樹菜は淳也が沙也香に覆い被さっているのを見てしばらく固まった。
「………」
「………」
「………」
淳也の顔は真っ青で沙也香の顔はウットリしている。すると優樹菜は自分がする事に気付いたのか携帯を取り出して電話をし始めた。
「あ、警察の方ですか?目の前に…」
「ま、待て!!落ち着け優樹菜!!これは不可抗力なんだ!!」
淳也が優樹菜を名前で呼んでいる事に沙也香は不満気な顔をした。しかし、それにも気付かず二人の言い合いは続いている。
「何がよ変態!!どう見てもあんたがその子を襲ってる様にしか見えないじゃない!!」
「違う!!足が滑っただけだ!!壬生も何か言ってくれ!!」
沙也香は頬を赤くして淳也にとってよろしくない答えを言った。
「合意の上でした…」
「何故だ壬生!!そして優樹菜はここで魔術を使おうとするな!!アパートが壊れる!!」
淳也は沙也香に疑問を持ち、優樹菜に魔術を止める様に言った。
「じゃあ、合意の上って何?」
優樹菜の背後は濃密な魔力によってゆらゆらと空間が歪んでいた。
「まさか中学生に対してエ、エッチな事をしようとしてたんじゃ…」
「そ、そうです!!エ、エッチな事をしようとしてたんですぅ!!」
その言葉を聞いて更に淳也は青くなっていった。そして我慢の限界が来たのか大声で叫んだ。
「何故足が滑っただけでこんなに話がややこしくなるんだよぉ!!」
淳也はこの後一時間近く優樹菜の誤解を解くために頑張ったという。
最大文字数を更新しましたかねぇ(-_-;)
そんなに多くは無いんですけどね!!




