表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学生魔術師物語  作者: マンボウ
魔神復活編
11/32

平和な円卓

いやー、やっと十一話です。

 その日の夕暮れ時の魔術師境会円卓。

 「以上がついさっき起こった出来事の顛末だが、一ついいか?」

 淳也は報告が終わると、礼司に向かって言った。

 「何故これほど人数が少ない。収集するから夕暮れ時にしてくれって言ったの、礼司だよな。」

 「収集するとは言ったが、全員来るとは言ってない。」

 そう、円卓には有紗と優樹菜と今話した二人、つまり四人しか居ないのである。

 「だからって、お前以外来ないってどういう事だよ。彰広は絶対ヒマだろ。」

 「彰広の奴は、『悪い白やん黒やん、今アキバで人気アイドルのCDが発売されて、並んでるから無理ぞよ。』、だそうだ。」

 「………」

 「あ、ちなみに彰広っていうのは黄王のことだよ、有紗ちゃん。」

 淳也が出した彰広という名に、有紗が首を捻っていると、優樹菜が有紗にスリスリしながら補足した。

 「あ、ありがとう。」

 しかし、淳也はというと、

 「あんのビリビリ野郎が、雷系統の魔術の王なんだから、雷速で円卓まで来いや。」

 と憤慨していた。

 「あ、あのー、私はどうすれば?」

 有紗は自分にスリスリしてくる優樹菜を、引き剥がし質問した。意外にも、それに答えたのは礼司だった。

 「そうだな、淳也とクラスは一緒か?」

 「いえ、違います。クラスは隣ではありますが。」

 「優樹菜、転校手続きを済ませて、明後日から下関高校に通え。」

 「わかったけど、何で命令口調?同じ王なのに。」

 礼司と優樹菜はあまり相性が、良くないようだった。主に優樹菜が嫌がっている節があるが。

 「そういえば、優樹菜さんは王なんですよね。」

 「『さん』なんていいよ、優樹菜で。同学年になるんだから。」

 「はぁ。」

 そして、有紗は淳也を見た。淳也はその視線の意味がわかったらしく、有紗の先程の質問に答えた。

 「優樹菜は色王だ。こう見えてこいつ変た」

 い、と言う前に優樹菜の拳が鳩尾に入り、淳也はその場で悶絶した。

 「違う事を吹き込むな!!ごめんね、有紗ちゃん。」

 そう言って、優樹菜は淳也を踏みながら自分の色を教えた。

 「私は極王だよ。」

 「極?色じゃないの?」

 その疑問には、礼司が答えた。

 「極とは、黒系統と白系統意外の全ての魔術が使える、という意味だ。まぁ、淳也は白系統以外全て使えるが…」

 「す、すごい。私はまだ二つしか使えないのに…」

 それに対して、それまで優樹菜に踏まれていた淳也が、言った。

 「気にするな。魔導騎士でさえ、一つの系統しか使えないのが、ザラだからな。魔力の色はピンク色なのに火系統しか使えない、とかな。」

 「で、だ。狙われるということは、必然的に今日明日はどこかに匿う必要があるが。優樹菜の家は?」

 礼司が淳也の慰めの言葉をスルーして優樹菜に聞いた。

 「私はいいけど、親がねぇ。」

 「そうか、では淳也。」

 礼司が淳也の方を向き言った。

 「後は任せる。」

 淳也はといえば、自分が何を言われたか理解出来ずにいた。

 「はぁ?何て言った。」

 「あんたが優樹菜を家で匿うのよ。」

 淳也の問いに答えたのは、優樹菜だった。

 「まぁ待て、落ち着け。俺の家に後藤と言う名のペチャ」

 ドゴッ!!ガシッ!!

 ぱい、と言う前に優樹菜の右フックが淳也の鳩尾に突き刺さり、有紗のアイアンクローが倒れる淳也の顔を掴み取った。

 「女の子に対して失礼よ。」

 と優樹菜が言い、

 「死になさい。」

 と言って有紗が淳也の顔を締め上げた。

 その光景を礼司は一人腹を抱えて、大爆笑していた。

誤字や脱字があれば、報告してくれると助かります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ