エドワードさん、偉い人でした。
山口 愛菜 18歳
ナイスミドルな おじ様は
エドワードさん、いやエドワード様という方でした。
どうも山口 愛菜です。
今は馬車に揺られのんびりと村までの道を進んでいます。異世界あるあるの馬車の乗り心地が悪い事もなく快適に進んでいます。
快適すぎて、眠くなります。
居眠り運転は危険なので、眠気覚ましにコーヒーでもと思いアイテムボックスを確認してたらコーヒーはドリップ式しかな直ぐには飲めそうに無いので、コーヒー味のキャンディを舐める事にしまた。
ふと、エドワードさんも食べるかなぁと思い付いてる小窓から声をかけてみた。
「エドワードさん、起きてますか?飴いりませんか?」
「あめ?あめとはなんだ?」
「キャンディの事です。甘い食べ物ですよ。
あっ、でもコレはコーヒー味なのでほろ苦い味です。いかがですか?」
「そうか。甘いけど苦い、あまり良くわからないが、頂こう」
「はいどうぞ。噛まずに舌の上で溶かして下さいね」
「わかった。ありがとう」
エドワードさんに飴を渡した後はまたゆっくりなペースで進んでいった。
出発して1時間をすぎた頃だろうか少し疲れて来たので小休憩を取る事にした。
馬車をゆっくりと停めてから、エドワードさんに声をかけつつテーブルや椅子などをアイテムボックスから取り出し置いた。
馬にも先ほど使ったバケツに水を入れてあげた。
馬とは少し仲良くなったようだ。
「エドワードさん、ちょっと休憩にしましょう。外にお茶用意したので一緒にどうですか?」
ガチャ
「貰おうか」
そう言いながら椅子に座ってお茶を飲み出した。
「紅茶じゃ無いんだな。」
「はい、コレは私の国では良く飲まれている緑茶とゆう物です。たしか、紅茶と茶葉は同じで加工の仕方が違ったと思います」
「紅茶ではないが、コレはコレで良い。スッキリとするな」
「お口にあって良かったです。一緒にお煎餅いかがですか?緑茶に良く合いますよ」
袋ごとアイテムボックスから出してテーブルに置いた。
ビリっ
「こうやって外の袋を破って中の物を食べます。ちょっと硬いけど美味しいですよ」
ぼりぼりぼり.......
ぼりぼりぼりぼり.......
「美味しいな少し硬いがそれが良い」
「お口にあって良かったです」
草原で2人してぼりぼりと煎餅を食べてる姿は中々シュールである。
「マナ、先ほど飴はまだあるかい?」
「へ?飴ですか?まだ有りますけど食べます?他の味もありますよ」
そう言いながら、トントンと袋ごと持っていたアイテムボックスから直接出していった。
「これが、さっき食べたコーヒー味、こっちはイチゴや、オレンジ、メロンといったフルーツ味、それでコレは喉に優しいハチミツレモンです!」
「飴とゆうのはこんなにも有るのか」
「こんなの少ない方ですよ。飴にはまだまだ種類があるんですよ!コレで良ければあげますよ」
「こんなに良いのか?悪いな」
そんな話をしていると、街がある方から一台の荷馬車と馬に乗った騎士みたいな人が此方に向かってきていた。
そのまま通り過ぎるかと思ったが、お茶を飲んでる私達の前で止まり、御者台に乗っていたうちの1人が「エドワード様、どうして此方に?壊れた馬車と一緒に待ってると仰っていたではないですか」
エドワード様?!このナイスミドルはやっぱり偉い人??ツーっと背中をつたう嫌な汗を感じながら成り行きに任せる事に。
「なんだ、セバスか。意外と早かったな」
「困ります、きちんと待っててくれないと」
「いやな、馬車を直してもらったから、お前達の居る街まで行こうとしていた途中だ。一本道だから問題無いとおもってな。今は小休憩だな」
私はひとり、ぐるぐると色んな事を考えマズいことになったなぁ思っていた。
エドワードさん?様?は近寄って来たおじいさんと
話してるが、
チラチラとそのおじいさんが此方を見て
「で、此方の方はどなたなんですか?」
ギラリと鋭い目を向けて聞いて来た。
「この者は マナ といって馬車を直してくれた者だ。客人として家に招くのでそのつもりで」
「そうゆう事なら承知しました。私はエドワード様の執事、セバスチャンです。お見知りおきを」
セバスチャンさんがもう1人の騎士方に客人を迎えると屋敷に伝えに先に戻るよう指示していた。
私を見る鋭い視線は変わらないがやや棘は無くなった気が。
「エドワード様、街へ戻りましょう。馬車にお乗り下さい」
「わかった。聞いていたとおりマナも来るだろ?」
「はい、街までは私も向かうつもりでいたのでご一緒しますが、お家訪問はいきなりして大丈夫なのですか?」
「なに、私が良いといってるのだから問題はない」
「エドワード様がそう仰るなら、そうします」
「なんだ、マナいきなり様付けなんてどうした。さっきまでみたいに、さんでいいぞ」
いや、そんな事言われても、私を見るセバスチャンさんの視線が痛いのですが、チラッとセバスチャンさんを見ると目が合い
「エドワード様が良いと仰ってるので問題ないですが、公の場では気をつけてください」
「わかりました、エドワードさん」
ややセバスチャンさんの視線は気になりつつヤケクソになりながら返事をした。
改めて、今は2時半ごろ。
「セバスチャンさん、此処から街までは後どれくらい掛かるのですか?」
「そうですね、おおよそ1時間といったところでしょう。御者は私がしますので、マナさんも馬車に乗って下さい」
「私もエドワードさんと同じ馬車で良いんですか?」
「マナ、構わないから早く乗れ」
「わかりました。よろしくお願いします」
私は素早く出していたテーブルやイスをアイテムボックスに片付けて馬車に乗り込んだ。
テーブルにあったたくさんの飴はいつのまにか無くなっていた。
街まではおおよそ1時間、夕方には街に入れるかなと異世界の街にドキドキしながら馬車はゆっくり進んでいく。
まだまだ街までは遠そうです。
次回こそ、はじめての異世界の街!!




