異世界のナイスミドル
山口愛菜38歳改18歳、異世界でナイスミドルなおじ様と出会いました。
どうも、18歳になりました、山口 愛菜です。
長い草を掻き分けて歩く事約2時間、小さく見えていた馬車まで後少しって所まで来たよ。
「ふぅ、あと少し。ここで少し休憩しよう。
ちょうどお昼になった事だし、それにもう、馬車もはっきり見えてるし。」
ちょっと周りの草を刈り取って折りたたみのキャンプチェアと小さなテーブルが置ける空間をつくってそこに設置した。
お昼っていっても、何食べよう。お部屋の物を全部詰め込めてもらったから食料は何とかある。しかし家電とかは使えないのでそのままでも食べれるものしかダメだ。
「とりあえず。食パンとジャムに牛乳を付けよう」
「いただきます」
もぐもぐと食パンを食べて、これからの事を考える。
人に出会った時の設定をどうしようか?旅人って事にしようか?いきなり別の世界から来ましたなんて変な人と思われるし、良い人だったら良いけど、悪い人だったらそのまま捕まっちゃうよね。
ひとり、ぐるぐると考え、
島国のニホンから旅して周ってるって設定にしよう!とそう決めていたら、止まっていた馬車から人が降りてきた。
その人はキョロキョロとしてから、また馬車に戻っていった。
「良かった、人は居るのね。まあ、馬が繋がれたままの馬車を置いて行く人はいないよね」
人がいる事はわかったし、ご飯も食べ終わったから移動しよう。
出していたテーブルとイスやらをアイテムボックスに片付けて、リュックを背負ってまた歩き出した。
コンコンコン
「誰かいますか?」
人がいる事はわかってても、いきなりは扉を開けられないから、とりあえず外から声をかけてみる。
「誰だ」
小さいスライド窓のような物が空き、中から声が返って来た。
「私は、ニホンという国から旅して周ってる者です。何かお困りごとかな?と思いましてお声をかけさせていただきました。」
ガチャ
中から出て来たのは渋めのナイスミドルだった。
そう、私の推しの俳優に良く似たナイスミドル。
「お前は誰だ」
「旅人の山口 愛菜です。向こうの方から此方に向かって来ていました所、動かない馬車があるなぁと思い声をかけさせていただきました。」
「そうか、私はエドワード・アレサンドロだ」
ナイスミドルが名前を言った時、一瞬目が鋭くなったような?きがするとはいえ、気にしても仕方がないのでスルーする事にした。
「........はい、エドワードさんで、いいですか?」
「.......それで良い。」
「それでどうしたのですか?」
「いや、馬車が壊れて動けなくなってしまったのだ。」
「他の方はいらっしゃらないのですか?」
「他のものは街まで行って修理するための材料を調達しに行ってる」
「そうなんですね。ちょっと馬車見せてもらってもよろしいですか?」
「なんだ、君は直せるとゆうのか?」
「見てみないと何とも言えません。失礼して見させて頂きます」
そう言いながら、馬車の車輪部分を覗き込んだ。
覗いたら直ぐに故障の箇所がわかった。軸だ軸が途中で折れてる。これじゃ馬車は動かない。
これは生成魔法で直らないかな?材料は角材だけど木材は有るし何とかなりそうかも?やってみるか!
馬車からナイスミドル、じゃなくてエドワードさんの方へむき
「何とかなりそうなので、直して見ますね」
「何とかなるって言っても、君は何も持っていないじゃ無いか」
「あっ、私アイテムボックス持ちなんです!材料は持ってますので大丈夫です」
「旅人だとゆうのに身軽だったのはアイテムボックス持ちだったのだな。そうか、直せるのか。直せるとゆうなら直してもらおか」
「はい。それでは一旦、馬と馬車を外しますね」
趣味で乗馬もしていた経験もあるので、すんなり馬車と馬を外す事が出来た。
馬車の後ろに飼葉が積まれていたので、それを下ろしてアイテムボックスから適当な桶は無かったのでバケツをだしてそこに水を入れてやり馬の前に置いておく。
暫くすると馬はムシャムシャと食べ始めた。
ふと、エドワードさんのお昼が気になり、
「エドワードさんはお昼たべましたか?」
と聞いていた。
「昼は街に着いてからの予定になっているので食べてない」
そうゆうので、
「私と同じで良ければありますが、たべますか?」
「良いのか?では頂こう」
アイテムボックスから、先ほどのテーブルとイス、食パンとジャムに牛乳を出して並べてあげる。
「パンにはジャムを付けて食べてください。おかわりもありますので足りなかったら言ってください。
私は修理しますので、ごゆっくり」
エドワードさんが食べ始めたので修理を始める。
見た感じ、木の軸が折れてるだけたから、DIY用の角材を多めに出して馬車の下に並べて、後はイメージ。馬車が直って普通に動くイメージ。イメージ。
「生成魔法」
ポワッ
淡く馬車が光った。
馬車の下から軸を覗くと無事に直っていた。
良かった、直った。
「エドワードさん、直りましたよ!」
声をかけながらエドワードさんの方に振り向くと、そこにはパンやジャムに夢中になってるエドワードさんがいた。
「何だこのパン!それにこのジャム?甘いぞ。それに凄く美味しいじゃ無いか!!牛乳も甘味があるし、冷たい?どうなってるんだ??」
「あの〜、エドワードさん、エドワードさんっ」
「ん?どうした。もう直ったのか??」
「はい。無事に直りました」
「なんと、早いな」
「はい、軸だけでしたので。それで、このまま此処で街まで行ってる人を待ちますか?それとも街まで馬車に乗って行きますか?街まで一本道みたいなのですれ違いになる事は無いと思うのですが」
「そうだな、先に進みたいが、御者がいない。私は馬車は動かせない」
「でしたら、私が動かせますので、街までいきましょう。私も街まで行きたかったですし。ご一緒しても良いですか?」
「何?愛菜は御者も出来るのか。なら良いぞ。御者も任せよう。」
「はい!では片付けや準備しますので馬車に乗って待ってて下さい」
そういってテーブルやイスをアイテムボックスにしまって馬を繋ぎ直して御者台にすわり、エドワードさんに一声かけてから、馬車を動かし、村へと出発した。
次回、異世界の街




