表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
湿拳四郎 ~笑界湿度400%~  作者: 伝説の男前


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
43/55

第四十二話 デモ彦と無理した明るさ

熱気を帯びた、陽気な気配。


陽キャ語の、テンション高い声。


デーモン系・デモ彦。


デモ彦


「よっしゃ!」


「お前が、噂の湿拳四郎か!」


「俺、過激ネタ担当のデモ彦!」


「テンション、マックスでいくぜ!」


四郎


「うわ、元気すぎる」


デモ彦


「だろ!?」


「……」


「俺、いつもこうなんだよ!」


「みんなを、盛り上げるのが、俺の役目!」


ドゴォォォォォォン!!


【無理テンション結界】


発動。


世界中で。


「明るくいなきゃ」という、無理な空気が、強まる。


『場を盛り上げないと』


『暗い顔を、見せちゃいけない』


『元気なキャラを、演じ続けなきゃ』


四郎の表情も、急に、引きつったような、笑顔になる。


HP


40000000



22000000


デモ彦


「俺さ」


「……」


少し、テンションが、落ちる。


「正直」


「……」


「ずっと、明るくいるの」


「しんどい時、あるんだよな」


「……」


「でも」


「俺が、暗くなったら」


「場が、しらけるだろ」


「だから、無理してでも、テンション上げてる」


四郎は、デモ彦の、無理に作った笑顔を、見つめた。


四郎


「デモ彦」


「……」


「いつも、明るくなくても、いいんじゃないか」


デモ彦


「でも、それじゃ……」


四郎


「たまに、テンション、下げてもいい」


「……」


「無理してる明るさより」


「自然な明るさの方が、伝わると思う」


静寂。


デモ彦の、過剰な笑顔が、わずかに、自然になった。


四郎の胸の七つの傷が、輝く。


ドクン。


ドクン。


笑界編・第四十二奥義。


湿拳・自然体拳


効果。


『無理に作った明るさを、自然な感情に戻す』

『常に盛り上げ役でいなくても、価値があると示す』


四郎


「行くぞ!」


デモ彦


「俺、明るくないと、ダメなんだよ!」


四郎


「無理しなくても、お前らしくていいんだぞぉぉぉぉぉ!!」


ズガァァァァァァァァァン!!


直撃。


世界が光る。


デモ彦のテンションが、ゆっくりと、自然な、落ち着いたものになっていく。


デモ彦


「俺……」


「……」


「素のテンションでも、いいんだな」


ぽたり。


ぽたり。


どばぁぁぁぁぁぁ!!


湿拳洪水発生。


【デモ彦を浄化した】


経験値+430


笑石のかけら獲得


称号獲得


『自然体を取り戻した者』


四郎


「四十二体目……!」


その時。


陰から、ぼそりと、声がした。


陰キャ語の、小さな声。


サタン・サタ奈


「……あの」


「わたし、ラスボス芸人プロデューサーって、呼ばれてるんですけど」


「……正直、自分に、自信がないんです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ