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『銀河最高峰の魔法科学国家、日本の東京にゲートを開いてしまう ~専守防衛(無敵)の精神で、現代兵器もダンジョンもすべて優しく無力化いたします~』  作者: 藤台団二
第1章:ゲート開通と「お節介」なファーストコンタクト

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第3話:同じ『戦争放棄』の魂を持つ同志(くに)

第3話をお届けします。今回は日本政府との本格的な会合、そして『不戦の誓い(憲法九条)』を巡るエピソードです。

改善案を採用し、日本政府がザーランドの圧倒的な超技術と勘違いを利用しようと腹黒く立ち回る様子を描きつつ、次回の国会編で一掃される野党議員たちの「裏の顔」を際立たせるための強烈な布石を打ち込みました。どうぞご覧ください

厳重な警備が敷かれた首相官邸の大応接室。


そこには、日本の内閣総理大臣をはじめ、官房長官、防衛大臣といった政府の最高幹部たちが居並んでいた。誰もが引きつった面持ちで、机の上に広げられた資料を凝視している。


案内役の天野晴斗一尉に伴われてルシードとミリアが入室すると、総理は即座に立ち上がり、精一杯の外交的微笑を浮かべて右手を差し出した。


「ようこそ日本へ、ザーランド王国の使節団の皆様。私がこの国の政権の長といいますか、国の代表で内閣総理大臣の石波田と申します。」


「お初にお目にかかります、総理大臣。私はザーランド王国防衛省特務補佐官、アルホンド・ルシードであるです。こちらは聖騎士のミリア。まずは、我が国の時空門が貴国の首都上空という極めて危険な場所に開いてしまったこと、深くお詫び申し上げます」


ルシードは胸に手を当て、洗練された美しい一礼を返した。


そのあまりにも紳士的で、かつ「申し訳なさそう」な態度に、総理をはじめとする政府高官たちは一瞬、毒気を抜かれたように顔を見合わせた。


「いや……先ほどの戦闘機への対応も含め、貴国が我が国に対して明確な敵意を持っていないことは理解しております。しかし、あの……我が国の技術が『原始的で危なっかしい』とお聞きしたのですが……」


総理がおそるおそる切り出すと、ルシードは痛ましそうな表情で深く深く頷いた。


「ええ、本当に……。案内役の天野一尉からお聞きしました。貴国には、有害な大気を遮断する『環境結界』もなく、都市を丸ごと守る『絶対防衛シールド』すら存在しない。それどころか、あのような可燃性の化学燃料を積んだ鉄の塊で空を飛び、実体弾という自傷リスクの高い兵器で必死に防衛体制を敷いている……。私は、地球の皆様のあまりの過酷さと、その中で必死に文明を維持している健気さに、胸を締め付けられる思いであるのです」


ルシードの言葉には、100%の純粋な同情と慈悲が満ちていた。


その様子を見ていた総理の脳裏に、政治家としての冷徹な計算が走る。


(……待てよ? この異世界人たち、こちらの文明を『あまりにも弱くて可哀想な存在』だと完全に勘違いしているな? しかも、異次元のテクノロジーを持ちながら、こちらの出方をひどく恐縮している……。これは、外交交渉をこちらに圧倒的有利に進められるのではないか?)


総理は官房長官と視線を交わし、ニヤリと心の内で腹黒い笑みを浮かべた。この「最強の隣人」の同情心を利用し、日本の安全保障と超技術をタダ同然で引き出す――そんな絵を描いたのだ。


「――お恥ずかしい限りです、ルシード殿。我が日本国は、周囲を強大な軍事国家に囲まれながらも、必死に平和を模索している、実に小さく脆い国なのです。何しろ、我が国には……自ら『専守防衛』と『戦争の放棄』を定めた最高法規――憲法九条が存在するのですから」


総理は、さも「我が国は平和のために苦難を背負っている」と言わんばかりの悲壮な声を演じてみせた。


「憲法……『戦争の放棄』、ですか?」


ルシードの目が、カッと見開かれた。


「はい。我が国は、いかなる国際紛争であっても、武力による威嚇や武力の行使は、永久にこれを放棄すると誓っているのです。軍隊も持たず、交戦権も認められていません。ただ、国民の命を最低限守るための、専守防衛の組織(自衛隊)があるのみなのです」


総理の説明が終わるか終わらないかのうちに、ルシードはガタッと椅子を蹴立てて立ち上がった。


その端正な顔は、激しい衝撃と、それを遥かに上回る「狂おしいほどの感動」に震えていた。


「武力の行使を……永久に放棄……!? 軍隊を持たず、交戦権も否定しているというのですか!? そんな……そんなことが……!」


「ルシード様~ン……!」


隣のミリアは、すでに両手で口を抑え、大粒の涙をボロボロと流していた。


「なんという……なんということだ! 魔法の絶対防衛システムすら持たず、生身で生きるこれほど脆弱な国が、周囲の強国に怯えながらも、自らの意志で『非戦』の高潔な魂を掲げているというのか! 我がザーランド王国が千年間守り続けてきた不戦の誓いを、これほど過酷な世界で体現している国があるなんて……!」


ルシードは総理の不躾な腹黒さなど微塵も気づかず、総理の両手をがっしりと掴んだ。


「総理大臣! あなた方は素晴らしい! 貧弱な技術の殻に閉じこもりながらも、その魂の輝きは銀河系最高峰だ! 我々は同志だ! 我がザーランド王国は、この健気で気高い日本国を、全力で肯定し、愛することを誓いましょう!」


「は、はあ……ありがとうございます」

総理はあまりの熱量に引き気味になりながらも、心の中でガッツポーズを作った。完全に嵌まった、と。


しかし、総理たちの腹黒い思惑とは全く別のところで、日本の政界には「本物の悪意」が渦巻いていた。

その日の夕方、野党第一党の党首である「神条しんじょう」は、薄暗い都内の高級料亭の個室で、海外の大国(C国)の工作員から莫大な額の裏金を受け取っていた。


「神条先生。上空の異世界人が日本政府と接触したようですな。日本が奴らの超技術を手に入れたら、我が国としては非常に都合が悪い。明日の国会審議、分かっていますね?」


工作員の男が冷酷に笑う。神条は下卑た笑みを浮かべ、懐の分厚い封筒を愛おしおしそうに撫で回した。


「ククク、分かっておりますとも。私はただ、いつも通り『対話による平和』『防衛費の即時撤廃』を叫んで、政府の防衛方針を徹底的に叩き潰すだけです。純粋な支持者(お花畑な国民)どもは、私の『綺麗な平和論』に勝手に涙を流して一票を投じてくれますからね。日本の防衛力など、我が私腹を肥やすための道具に過ぎんのですよ」


神条たちの叫ぶ「平和」は、日本を内側から腐らせ、他国へ売り渡すための極悪な偽装に過ぎなかった。

翌日、何も知らないルシードたちは、総理の計らいで国会の本会議を観覧することになる。


日本の裏切り者たちが、銀河最強の「真実の天秤」によって地獄を見るまで、あと数時間。

第3話をお読みいただき、ありがとうございました!

総理たちの「勘違いを利用しようとする腹黒い計画」と、それを遥かに凌駕する「野党議員・神条のドス黒い売国奴っぷり」の対比を描きました。この神条のクズっぷりが強ければ強いほど、次回の国会編でのルシードの善意100%の「魔道具ざまぁ」が最高に引き立ちます。

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異世界転移(※ゲートもの)・ 異世界 ・現代 ・ローファンタジー ・魔法科学 ・超文明・ 圧倒的格差・ 専守防衛 ・ほのぼの ・内政/交渉・ 自衛隊 ・ダンジョン ・ネット通販/グルメ・ 主人公最強(国家)・ ざまぁ(技術格差による無自覚無双)
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