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雪合戦

初出 : 2015/12/10 pixiv




「…ん?なんか今日いつもより明るくないですか?」

「そう言われれば、そうだねぇ…。」


「あれ、二人とも、まだ外見てないの?」


外?と揃えたように首を傾ける姿に苦笑をこぼしながらほら、と堀川が障子を開ける。


「夜の間に、雪が積もったみたいだね。」

















「見事に一面真っ白だねぇ…雪でだよ?」


縁側に立って庭を眺めながら青江がつぶやく。

視線の先では、鯰尾と骨喰がすでに庭に降りていた。

この冬、初めて雪が積もったのだから、と今日は出陣、遠征が取りやめになったのだ。

馬当番だけは、休むわけにも行かないので文句を垂れた者もいたが…。




「馬糞は嫌いな奴に、雪は…隙がある奴に投げる!」

「雪って、こんな感触なんですね。」



鯰尾が物吉を狙った雪玉は、物吉が急にしゃがみこんだために隣にいた青江に当たる。



「っ!…そこだよねっ」


「まだまだですよ、青江さん!」


「あれー亀吉、どこ行ったー?」

「浦島君、危ないよっ」


青江の雪玉は回避され、亀吉を探す浦島に当たる…前に堀川に叩き落とされた。



「面白いことやってるね…

 ふふ、僕も結構邪道でねっ!」

「…隙だっ!」



二人が投げた雪玉が目の前で衝突して砕け散り、ようやく周りの状況に気づいた物吉。



「雪玉を投げればいいんですね?わっかりましたぁ!

 それっ!」



狙いも定めず、適当に投げられた雪玉。



「あ、いや、物吉君、ただ投げればいいってわけでは…」


青江の言葉は、物吉の雪玉が木の枝に当たり、積もっていた雪を鯰尾の上に降らせたのを見て途切れる。


「さすが、物吉…やってくれましたね。


 じゃあ…、勝負しましょっか!」


当の鯰尾は慣れなのか、動じる様子もなく雪を振り落とし、にやりと笑って挑発的な言葉と雪を投げる。

それをきっかけに本格的に雪合戦が始まった。








「あれ?なんでみなさんそんなにびっしょりなんですか?」


「お前がおかしい…」

「全く濡れてないなんて…」

「まあ、物吉だからなぁ…」


「うん…ってあれ?浦島君は?

 一緒に居たよね?」


堀川の言葉に顔を見合わせる。



「あ、亀吉!こんなところにいたのか!」


その声に全員振り返ると、


「あれ、みんな、どうした?」



「浦島君も、当たった気配無いですよね…」

「物吉にも当てれない相手がいたとは…」

「あれは、当てたとは言わないぞ、兄弟」

「あんなに乱れてたのにねぇ…雪合戦のことだよ?」


「え、俺が亀吉探してる間に雪合戦やってたの!?ずるい!

 もう一回やろう!」


「いや、浦島君も、あの場に居たよね?

 最初に当たりかけてたよね…?」

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