助手
初出 : 2015/11/10 pixiv
「そういえば、物吉君もお手伝い好きなんだってね。」
「はい、ありがとうって言われるとなんか嬉しいですよね。」
「…兼さん、おう、助かった。としか言わないなぁ…」
「骨喰も似た感じ…。」
「2人とも、さらっと一人のことだけ口にしますね…」
お手伝いの対象決まってるんですか?と不思議そうに呟く物吉。
「僕は兼さんの助手ですからね!」
「助手、ですかぁ…。」
「助手と言えば、物吉、君、薬はわかったよね?」
「ええ、家康公が趣味で調薬とかしてらしたので。
どうしたんです、鯰尾君?」
「ちょっとついてきて、物吉。」
* * * * * * *
「薬研、いる?」
「ずお兄、聞きながら開けないでくれないか?」
鯰尾が開けた部屋の中で座り込んでいた薬研は不機嫌そうに声を上げ、鯰尾の後ろの人影に目を瞬かせた。
「あれ、お前…?」
「久しぶりです。薬研君。
今は物吉と名乗っています。
ボクを連れれば、必ず勝利すると、家康公が。」
「へぇ、そうかい。
で、こんなところになんの用事だ、ずお兄。」
「知り合い、だったの?」
「まあ、信長の懐刀に」
「家康公の愛刀ですからね。ボクはまだ貞宗の刀でしたけど。」
けっこう抜けてるなぁ…と呟く鯰尾に目を伏せる物吉。
大阪の陣は、家康が起こしたものだ。
「まあ、過去なんて気にしませんよ!
用事は、薬研、物吉は薬のこと少し詳しいから、お前一人だと大変そうだから二人でやればいいと思って連れてきた。」
「ああ、それはありがたいな。
またよろしくな、物吉。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします!」




