鬼強な敵
二人の男が構えている。
俺はそんな光景を見ながら一人の少女を抱いて、敵から守っていた。
敵、グローブと覆面をつている覆面は目の下に隈が特徴的な少年扉から受けた傷口を押さえている。
覆面が苦しそうに喋った。
「ほーう、ほーう。少しばかり油断してしまった」
「……」
扉は答えない。
そのまま攻撃にうつる。
床を蹴る、覆面に拳をぶつけようとする。が、覆面は寸前でよけ、蹴りのカウンターを腹に食らわせた。
扉は全く痛がる素振りも見せずに覆面から距離をとった。
覆面は笑った。
「ほーう、ほーう。油断しなければ扉殿の攻撃など容易く……」
覆面が説明しようとするがそんな時間は与えない。
その間に扉は攻撃の体制になり、一瞬で覆面との距離を詰め今度こそ扉の拳は顔面をとられえた。
覆面は宙を舞う。
そのまま音をたてて床に落ちて覆面は動きが止まっていた。
「俺の攻撃は容易くなんだって?」
扉は睨み付けた。
覆面は立ち上がる。
「ほーう、ほーう。これはしんどい」
覆面は腰を叩くとグローブについた汚れを手ではらい、顔をあげる。
そのまま続けた。
「ほーう、ほーう。これでは本気を出すしかあるまい」
そう言うと残った腕一本でしっかり構えいつでも攻撃ができる体制を作り出し、少し間をあける。
すぐに攻撃を仕掛けなかったのは相手の呼吸を再度確認するためだ。
覆面の動きが明らかに違くなっており、ありとあらえるものが最低でも二倍になっていた。
それは運動能力しかり頭の回転速度もだった。
覆面の攻撃は複雑なものではない。
物凄くシンプルなものだ。
真っ直ぐに拳で狙ってくる。
それはかわせる、さっきまでは。
拳は溝に入り込み内蔵が破裂したような感じだった。
血の塊を勢いよく口から吐き出すと扉は少し足がふらつき倒れそうになるのをなんとか耐える。
覆面は止まらない。
連続で打撃が飛んでくる。
それらはすべて扉に直撃した。
額からは赤いものがきれいに一筋の線のように流れる。
そこで初めて膝をつき、地面に倒れこんだ、
俺は扉の姿が見るに耐えかね、少女を抱き抱えながら扉のもとまでいった。
扉は到底大丈夫だとは言いがたいがそれでもなお立ち上がり覆面に挑もうとしている。
俺はそんな姿の扉を見て、つい口が動いてしまう。
「だ、大丈夫か……?」
「黙ってそいつを守ってろよ」
扉の一言で俺は黙ってしまう。
俺は扉の言葉を当然聞いてやる義務なんてない。それなのに……。
今の扉には正直逆らえないと本能が言っている。
扉は全身に力を込める。
あちこち傷だらけで血だらけにも関わらず一向に気力は衰える気配すらない。そして、そこら辺に落ちている残骸の破片を掴むとそのまま覆面に投げつけたが簡単にかわしてしまう。だがしかし、その隙をついて扉は覆面の右の横腹に潜りこみ顎をめがけて強烈な打撃を食らわした。
覆面は体制を大きく崩し、多数の隙を作り出してしまう。
扉はそれを好機ととらえ力の限り打撃を繰り出す。
今度は扉の打撃をもろに食らってしまう覆面。
それを見ていた俺は、
(いける!!)
と思ってしまう。
覆面はいきなり目の前から姿を消したのだ。
辺りを見るが覆面の痕跡はない。
俺は激しく動揺したが、扉は一瞬だが目を大きく開き驚いたような仕草をするがそのあとは警戒に移った。
それはいきなりだった。
扉の右の頬に拳が入り宙を舞地面に倒れこむ。
見ると扉の頬は腫れ上がっている。
俺は何が起こったのか分からなかったが、扉は気づいたようだった。
「まさか!?」
と言ったあとに少し間をおき付け加えた。
「姿を、いや存在そのものを消せるのか?」
困惑する扉。
それを確認すると当然のように扉の目の前に現れる覆面。
すぐさま、立ち上がり扉は構え直す。
扉の顔からは気持ち悪い汗をかいていた。
「ほーう、ほーう。その通りですよ扉殿」
覆面はあっさり肯定する。
そして、また消えてしまう。
扉は身構えた。
(くそ、次はどこから来る?)
緊張が走る。
俺はある可能性を考えることが出来ていなかった。
それは覆面達が狙っているのは今俺が抱えているこの少女だということ。
つまり覆面が最優先で少女を回収して来る可能性だ。
だが、気付いたときには遅かった。
覆面は俺の前に現れると右足で俺を蹴飛ばすと素早く少女を担ぎそのままこの場から逃げようてしている。
俺は蹴飛ばされたダメージのせいでうまく立つことが出来ない。
それでも立ち、覆面に殴りかかる。
扉も攻撃を仕掛けるが、覆面は簡単に俺達を地面に叩きつける。
それはどうやったのか俺の目には見えなかった。
ただこれだけは分かる。
強いと言うことだ。
俺は地面に叩きつけられたことでしまっていたはずの青のカードを落としてしまう。
だが今は拾っている暇はない。
少女を覆面の手から奪いかいさないいけなかった。が、なぜか扉がカードを拾う。
俺はそんな姿を見て呆れた。
(こんな時になにやってんだよ)
扉はニヤリと笑っていた。
それを不自然に思ったのか覆面は聞く。
「ほーう、ほーう。何が可笑しいんですか、扉殿?」
「いやいや、悪い。紅春のことを凄いやつだって再確認してさ」
「ほーう、ほーう。意味が分かりませんな」
「別にわかってもらわなくていいんだよ」
というと額から出ている血を親指につけると、カードにそのまま押し付ける。
するとカードは音をたてることなく砕けちり新しく剣が構築されていく。
その剣を振り上げ、覆面に向かい構える。
覆面は笑う。
「ほーう、ほーう。たかが武器を手に入れただけで勝てると?」
呆れたように続ける。
「甘い」
そして、また姿を消す。
扉は構えたまま動かない。
動いた。いきなり後ろを振り向き剣を誰もいないのにも関わらず空気を切る。
無意味、こんな言葉が今もっとも会っているような気がする。
が、それは違った。
覆面は首から腹までに大きくな傷を負っていた。
もちろんやったのは扉だ。
少女を担いでいたが少女を床に落とし床に手をついてしまう。
一度吐血をしなんとか立つ。
「なぜ!?」
傷口を押さえながら尋ねる。
「この剣は敵意を的確に感知することにかけているんだ」
「だが、ワシは姿だけではない存在も消せるそれは敵意もきえているたずだ」
「存在を消そうが敵意は簡単には消えない」
そう言うと扉は剣を握りしめそのまま覆面に突き刺す。
今度こそ覆面は倒れる。
覆面はピクリともしない。
死んだ。
あっさりと覆面は死んでしまった。
死ぬ前の最後の言葉すら出すことはなく。
俺はそんな覆面に背を向け少女を優しく抱き上げ、扉の方を見る。
扉はしっかり俺の目を見て言う。
「早くなんとかしないとな」
「あぁ」