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偽少年と黒猫  作者: 紫月
学園入学編
9/15

担任と教室へ

数分たって、女の人が来た。


「ネロ・オールです。貴殿方の担任をします。」


どうやら担任らしい。

結構な美人だが、クロトは興味なかった。

簡単な挨拶を済ませ、教室に向かう。


「名前を呼びますから、それまで廊下で、待っていて下さい」


「はい」


「ああ」


「…」


何か生徒へ向けて話した後、すぐに名前を呼ばれ始めた。

それに会わせてクロト達はなかへ入っていく。

アルタもアオハもその容姿でクラス中を虜にしていたが、クロトは違った。

存在感がなく、気づいても前髪で顔がしっかり見えないので誰もその容姿に気づかなかった。


「では、三人とも簡単な自己紹介をお願いします。」


ネロにそう言われたクロト達は自己紹介を始めた。

アルタ、アオハ、クロトの順のようだ。


「俺はアルタ・フェルミだ。よろしく。」


「俺はアオハです。皆さんと仲良くできたらと思います。これからよろしくお願いします。」


「…クロト。」


三人の自己紹介だが、アルタとアオハのしか皆聞いてなかった。

そもそも、クロトのは自己紹介と呼べるのか怪しいが。

教室の一番後ろに3つ座席があり、アルタ、アオハ、クロトの並びで座った。

クロトの席が窓側で、アルタは廊下側だ。


「では、一時間目は編入生のふた…三人と親好を深めてください。」


(ねぇ、今僕のこと忘れてたよね?)


(実害はないからいいよ。…なんか暇だね)


(だって誰も来ないしね)


ネロが行った途端アルタとアオハの周りには大量の生徒が集まったが、クロトの周りには誰も来ていなかった。


(暇だね。しりとりしようよ)


(そうだね。じゃあ、クロトから)


結局一時間目、クロトはサンとしりとりをずっとしていた。




担任の名前のネロは古代ギリシャ語の水の意味から取りました。

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