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偽少年と黒猫  作者: 紫月
学園入学編
10/15

魔力測定

二時間目、クロト達のクラスでは魔力測定が行われるようだった。

魔力測定は年に三回しか行わないので皆楽しみにしているようだった。

その中にクロト達は入っていないが。

そもそも、帝である三人は一般的な成人男性の平均魔力をかなり上回っている。

また、全力を出してしまうと測定器が壊れる可能性があるので、寧ろ面倒なくらいである。


(魔力測定だけにこんなに騒ぐものなのかなぁ?)


(う~ん、僕も魔王やってたぐらいだし魔力はかなりあったからな~。でも嬉しいんじゃない?)


(え?なにが?)


(やっぱりさ、なんか強くなった!!みたいな感じで。実際は魔法がちゃんと使えないと駄目なんだけどね)


サンとクロトもこんなことを話しているくらい、魔力量には困っていなかった。

因みに、今日もサンはクロトの肩に乗っている。


(そういえば、魔力測定の時どうするの?)


(どうしようかな。サンはどのくらいがいいと思う?)


(いっそのこと0に近くしちゃえば?少ない方が絡まれないだろうし…)


(うん。無視とかの方が楽だしね。慣れてるし。)


しかし魔力量をかなり少なくした結果、クラス全員、いや学年、学校中から嫌われることになってしまう。


ネロが順番に生徒を呼んでいく。

アオハはクラス平均の少し下に、アルタは気にもせず魔力測定をしたので学年一位だった。


「次はクロトです」


「…」


(あ~も~やだ~。めんどくさい!!)


(しょうがないでしょ?)


(そうだけど…。もう、サン変わってよ!)


(それは…ね?)


(裏切り者~!)


端から見れば無言だが、サンとかなり喋っていた。

そしていよいよ、クロトの測定が行われる。


「ではこの水晶に手をのせて下さい。」


測定器は水晶に魔方陣で加工したものが主流である。

この測定器はかなり高価なので普通は滅多にお目にかかれないものだ。

だが、クロト達はこれよりも性能の良いものをかなり目にしているが。


(じゃあ始めるね)


(頑張ってねクロト!)


そうしてクロトはかなり真剣に魔力操作を行い、魔力を極限と言って良いくらい少量を水晶に流した。

結果は“2”。

これはかなり少なく、魔盲と言われても可笑しくないレベルの量だ。

一般的な成人男性の魔力量は100ぐらいだ。

この学園は生徒のレベルが高く、最高で500ぐらいの人もいる。

そんな中、2という数字、桁はあり得ないのだ。

その証明に、ネロは自分の魔力を流して壊れていないか確認している。

また、アオハ達も驚いていた。

総帝であるアオハでさえ出来ないことなのだ。

アルタに至っては、魔力が元から少ないのかと考えていた。

そう考えるのも無理はない。

帝の合同任務はいつも断り、任務をしているところを誰も見たことがなかった。

それに、かなりクロトのことを嫌っているからだ。

この魔力量から、学園が過去最低の落ちこぼれと言われるようになった。



魔力量

一般的な成人男性:100~500

学園の平均:約300

帝:50000~300000

アルタ:約500000

アオハ:約1000000

クロト:ほぼ∞


チートですね。


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