魔武器作製と使い魔召喚①
次の日《使い魔召喚》がついに来た。
クロト含め帝は魔武器作製を必ずしている。
魔武器がないと戦いにならない相手もいるからだ。
また、帝の正体がバレないように私用と帝用で分けている。
だからクロト達帝は、魔武器作製を二回以上したことがあった。
しかしクロトは使い魔召喚は一回もしたことがなかった。
それゆえに少なからず興味があるのだ。
「ヒャッホー!!ついにこの日が来たぜ!!」
「これだから馬鹿は…」
「うるさいわね」
「確かに楽しみですね」
上から順にジャン、アルタ、レナ、アオハだ。
ミコトはやったことがあるのか、つまらなさそうにしていた。
「まずは魔武器作製です。何故かわかりますかアルタ?」
「先に使い魔召喚を行った場合、戦闘になる可能性があり、魔武器を持っているのと持っていないのでは結果が大きく違ってくるからだ」
「そうですね。では一人ずつ並んでください。魔石を配ります。くれぐれも勝手に始めないで下さい」
そう言ってネロが見せた魔石は結構色が濁っていた。
魔石には純度がある。
それを見分けることは誰にでもできる。
ただ、その魔石の濁り具合を確認するだけだ。
魔石が濁っているほど純度が低く、透明で透き通っているほど純度が高いのだ。
つまり、ネロが見せた魔石は純度が結構低い。
学生用の魔石なんてそんなものだろうと、アオハ達行き渡りましたね帝三人は思っていた。
(まぁでも隠れて浄化すればいいよね)
(クロトの魔力だと浄化しないと魔石が割れるよ
そう、純度が低いと大量の魔力には耐えられず、割れてしまうのだ。
多分アオハ達全員そうだろう。
そのとき、ネロが話始めた。
「全員に魔石が行き渡りましたね?では個人で始めてください。」
どうやら始めの合図だったようだ。
それぞれが始めている。
(ねえ、サン。あそこに叫んでいる子がいるんだけど…)
「うおおおおおぉぉぉー!!」
クロトが見ている方向には、叫びながら魔力を込めている男子生徒がいた。
(きっと頭が残念な子なんだよ…)
それを見たサンは、そう返すしかなかった。
そうしているうちに、かなり浄化され、クロトの持つ魔石の純度がかなり高くなっていた。
(じゃあ始めるね~)
クロトの魔力を吸収した魔石は、グニャリと姿を変え始めた。
そしてそれは、指輪になった。




