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蘇我の姫  作者: たま


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呆れ

藤原不比等は草壁皇子や大津皇子と同世代だ。3歳違いだ。

これだけお膳立てしたのに天皇になるのを拒み引きこもる草壁皇子に呆れている。

「表向きはご病気と言う事にしてますが、天皇の空白期間を作るのは本当にヤバいですよ!

貴女の子育て、本当に大丈夫ですか?」明らかイラ立っている。

最高の家庭教師と環境を整えたが、大津皇子しか環境を活かせなかった。壬申の乱でも大津皇子は大活躍したが、草壁皇子は全く成果出せなかった。

それもあり大津皇子が草壁皇子をからかう事が多かった。

その度に、サーラは姉と自分を思い出しヤキモキした。

それでも大海人王子の影響でおおらかに和やかに家族してきたのだ。

それが突然その大津皇子が自害した。(させられた)

草壁皇子はそれをラッキーと思える青年では無かったのだ。

幼少期から父に命を狙われ、兄弟を始末して藤原家の家長となった不比等には全く信じられない軟弱者なのだ。

「彼女だよ!ほら失恋したし!嫁が出来たら自覚も出来るかもしれない!良い娘探してきてよ〜ねっ?」とサーラはごまかす。

高市皇子は藤原京のモデルとなる飛鳥京造りで失敗したので少し位置をズラして藤原京造りで忙しい。

この距離なら人の動きに大差ないので問題ならない。

より人が多く集まれる街造りに唐の文献かき集めて頑張っている。

引きこもる草壁皇子の嫁探しは不比等に頼むしかない。

すると、また蘇我氏×天皇家の娘を見つけてきた。

サーラの母方では従姉妹で父方では妹となる娘だ。

「…本当に好きだよね、蘇我の姫…」サーラは半ば呆れる。藤原家の聖徳太子宗教は恐い。


本当に有間皇子が生きていれば、こんなだったろうと思うほど不比等は優秀だった。高市皇子が原案を作った飛鳥浄御原律令を事細かに律令制度を整えていく。

都造営の現場を高市皇子が、文書法律歴史などのデスクワークを不比等が請け負った。

天智天皇の頃は天智天皇と中臣鎌足のバランスが悪く具体的に聖徳太子みたいに動けなかったが、不比等は高市皇子の下で穴埋めして補強するように法整備していく。

優秀なのだが…天皇家には黒雲が晴れない…呪われていると言ってもおかしくない状態だ。

草壁皇子を結婚させ子が次々と3人もできたが、やはり草壁皇子は天皇を拒む。倒れてみたり引きこもったり…うつ状態が続いていた。

と言って他の皇子を立てるのはサーラの気持ちが進まない。そろそろサーラも不比等も草壁皇子に決断を迫った。

天皇無し期間、殯(もがり:現在の通夜の原型)にしても長過ぎる!3年は、今まであり得ない事態なのだ。

25.6歳の青年が拒否してやらない状態は異常なのだ。

気が弱いとかそんな問題なら、亡くなった大津皇子の為にも引き受けるだろう。

これは…精神病と判断した方が正確だろう。

文献では1行「病死」となってるが、うつ状態からの自殺だろう。

翌年、サーラが持統天皇として即位した。

草壁皇子は全く歌を詠まなかったんですよね〜失恋の歌が1句あるけど、どうも農民の歌みたいで疑わしい。

つまり歌詠みできる精神状態では無かったんでしょう。

施設で働いてたのですが、性的部分や恋愛は人間の根源なので興味を示す事が多かったです。

でも、歌は詠まないし興味を示さない。

絵も描ける子もいましたが、全く興味を示さない子も多かった。

ただし、好きな子は異常に好きなんですよね〜

山下清みたいな絵に皆なるんですよね、不思議だった。

天武天皇生存中は、大津皇子を第1皇子にしていたと思います。父親や高市皇子から見てそれが妥当だったと。

その当時は、まだ、実力や実績ない者が天皇になるのはあり得ない時代でした。

天武崩御後、不比等を使ってサーラが一気に話をすり替えたと考えた方が良いと思います。

そして、その事が後々サーラを一生苦しめますが。


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