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7

いやな頭痛で目が覚めた。絶対飲みすぎた。立ち上がり、リビングに向かう。

「おはようさん」

・・・なにか料理を作っている。下着姿で。危ねぇだろ。

「座って待ってて」

俺はベランダに出て、火をつける。朝イチのハイライトは重たいなぁ。乾いた喉に煙がやられ、咳き込んだ。

ゆっくりと1本吸い、部屋に戻る。

食卓には味噌汁と米と卵焼きと半額の白菜と柚子の漬物。普通の朝食だ。

「いただきます」

箸をつける。味噌汁は薄く、痛む頭にはちょうどよかった。

「・・・何見てんのよ」

「なんで下着なんだよ」

「欲情しちゃった?」

俺は鼻で笑った。

「後でシャワー借りていい?」

「ご勝手にどうぞ」

「洗濯機も借りていい?」

「お好きにどうぞ」

食べ終わり、井伊はシャワーを浴びだした。俺は元カノの部屋に入り、荷物をスーツケースやその辺にあったナップサックに詰め込む。

「なにしてるの?」

「・・・なんでまだ下着なんだ」

「ドライアーどこ?」

「洗面台の下の棚」

「ありがと。んでなにしてるの?」

「・・・断捨離だな」

「ふふっ、いい表現」

俺は近くにあった写真を拾った。ディズニーで一緒に撮った写真だ。少し迷い、ナップザックに入れた。

「これが彼女さん?」

「・・・ああ」

「ラブラブじゃん」

「浮気されてんだから人を信じれなくなりそうだよ」

井伊はその写真をゴミ箱に投げ入れた。俺は別に拾わず、箪笥の中の服をダンボールに入れる。

1時間ほどで全て詰め終わった。空っぽの部屋に虚しさを覚える。ああ、もう他人なんだな。

「よいしょっと」

・・・大きなアタッシュケースを井伊がその部屋に置いた。

「・・・」

「じゃあ、今日からは私が住んでいい?」

「・・・次の住処見つけたら失せろよ」

「はいはい」

俺は自室に戻り、ジッポーを取り出す。誕生日プレゼントに買ったんだがな。俺は井伊にそれを渡した。

「何これ」

「元カノにあげようとしてた。誕プレでな」

「くれるの?」

「ああ」

「・・・ふふっ、ありがと。愛してるよ」

「はいはい」


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