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靴を脱ぎ捨ててあがる。ふと後ろを見ると脱いだ靴と俺の靴まで揃えてくれてる。育ちがいいのか?まぁいいや。リビングに通す。
「座って」
「んー、灰皿ある?」
「家ん中はダメだ。ベランダで吸って」
「じゃあいいや」
俺は冷蔵庫からお茶のペットボトルを取りだし、渡す。
「お茶?」
「飲まないのか?」
「無警戒な女の子が家に来たんだよ?出すのはお酒じゃあないの?」
「飲みたいだけだろ」
戸棚を空け、少し迷ったが飲みかけの瓶を取り出す。
「なんてお酒?」
「チャチャ」
「?」
「ワインみたいなワインじゃないような」
「へー、お酒好きなの?」
「そうでもない」
「彼女さんの趣味?」
「違う」
「え?じゃあなに?」
「バイト先で貰った」
「てかどこでバイトしてるの?」
「ホストクラブ」
「・・・え、ホストなの?」
「まぁ、ただのボーイだけどホストっぽいこともするよ」
「ふーん」
ガラスのコップを2つ用意する。ショットグラスなんてないんだからな。氷を適当に入れる。
「じゃ、乾杯」
それからのことは覚えていない。どっちが先に服を脱いで、どっちが上になったのか。ただひとつ、微睡みのなか覚えてること、というか確実なことがある。
俺は多分、井伊からは逃げられない。




