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俺は台所で水道水を直飲みしてから、自室に入った。既に井伊はベッドに腰掛けていた。

「・・・」

「寝っ転がって。私が上になる」

「・・・前セックスした時も思ったが、なんで主導権を握りたがるんだ?」

「・・・どうだっていいでしょ」

俺は椅子に腰掛ける。

「早く来てよ」

「・・・お前、なんでそんなに俺を求めるんだ?」

「なんでもいいでしょ!」

苛立ったように足を組み直す。

「なに?知りたいの?じゃあ教えようか」

井伊は着ていたブラを外し、投げつけた。

「元カレがよく私に睡眠薬を飲ませたりしてきたから、セックスは主導権を握らないと怖いの」

「・・・」

「はい、これで満足した?」

俺は机の上に置いたままだった服を投げた。

「・・・なによ」

俺は投げられたブラもベッドに投げ、タンスを開ける。

「あんたを求める理由?好きだからだよ。他に理由がご入用か?インテリ君」

俺はパジャマ用のジャージを手渡した。

「だから何なの?」

「・・・井伊のことは、結構好きだ」

「っ、結構ってなによ」

「少し、時間をくれねぇか?まだ、色々気持ちを整理したいんだ」

「・・・」

「夢希はもう好きじゃあないし、オルタナティブとしてお前が好きな訳でもない。だから、もう少し待てないか?」

「・・・無理、待てない」

「なんでだよ」

「・・・好きが止まらない」

「はっ」

俺は立ち上がり、井伊の隣に座った。

「・・・じゃあ、夢希の連絡先、消せる」

「目の前で消してやるよ」

ラインを開き、ブロックして見せた。そのままトーク履歴も削除した。

「・・・そう」

井伊は俺の枕を抱きしめた。そのまま赤くなった顔を隠した。

「・・・井伊」

「・・・なによ」

「服を着ろ」

「今からセックスするんでしょ」

「え」

押し倒された。

「隣に座ったなら同意ってことだもんね」


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